北海道の国保 令和6年(2024年)8月号
認知症の人を「人」として理解するには
北星学園大学文学部 心理・応用コミュニケーション学科教授 大島寿美子
基本法は「認知症の人が尊厳を保持しつつ希望を持って暮らすことができる」ことを目指す。そのために「認知症の人の意向を尊重した良質で適切な保健医療及び福祉サービスの提供」がうたわれる。意思の尊重は基本計画の素案でも重点目標になっている。尊厳の保持や意思の尊重が強調されるのは、それらが実現されてこなかった苦い歴史があるからだ。
認知症の人は、認知症という状態とともに社会で生活を営む。支援者は単なる症状や状態ではなく、生活の中の困りごとや望みに目を向けることが必要となる。認知症の人の意向や意思を尊重するには、保健医療や福祉関係者がそのような視点を持てるかどうかが鍵となる。
その視点を養う一つの方法として提案したいのが認知症の人の「語り」を聞くことである。これまでどのような人生を歩んできたのか、認知症とどのように向き合ってきたのか、その中でどんな気持ちになったのか、現在何に困難を感じ、何をしたいと思っているのかに関心を向け、耳を傾ける。過去から現在までの時間の流れに沿った人生の語りを通して、聞き手は認知症の人を1人の人として理解していく。本人の意向や意思は、そのような文脈の中で初めて理解可能となる。
認知症の体験の語りと出会うのはそれほど難しいことではない。メディアやウェブサイトを通じて、認知症の人が自らの体験を語った文章や映像が紹介され、本人が登壇して体験を語る講演会も各地で開かれている。認知症の語りを集めた書籍や啓発冊子も見つけることができる。
なにより身近に認知症の人がいるなら、彼らの語りに耳を傾けてみてほしい。問題を解決するのではなく、その人を理解しようとする姿勢で。それこそが基本法の理念を実現する第一歩となるだろう。
ー 涼風清談 ー

帯広市は、日高山脈の裾野に広がる豊かな自然に恵まれた十勝平野の中央に位置し、産業・経済、教育・文化、医療・福祉、行政など様々な都市機能が集積する十勝の中核都市です。本年6月には日高山脈が内陸部から海まで延々と連なる雄大さと、その一帯が原生的な自然状態を保ったまま、国内最大のまとまりをもって存在するなど、我が国を代表するに足る傑出した自然の風景地であると評価され、国内で35番目の国立公園となる「日高山脈襟裳十勝国立公園」として、新たに指定されました。
雄大な山並み、どこまでも広がる平野と澄み切った青空、清らかな水など、この地の財産の上に成り立つ、我が国有数の農業は、安全で良質な農畜産物を生み出し、この地域は日本を代表する食料基地として大きな役割を担ってきました。今日の発展は、民間開拓結社の晩成社をはじめ全国各地から高い志を持って入植した人たちが、多くの苦難を乗り越え原野を開墾し、様々な事業に挑みながら力を合わせて築いてきた賜物であり、北国の厳しい環境の中で培われてきた不屈の開拓者精神は脈々とこの地に流れています。
そして、現在、食と農、自然などの地域の強みや魅力を活かし、農林漁業の成長産業化や地域の魅力発信など、まちづくりの旗印に「フードバレーとかち」を掲げ、帯広市を中心に十勝19市町村が一体となって取り組んでいます。
こうした中、本市の国保事業の概要については、令和6年3月末現在の人口16万1,387人のうち、国民健康保険の加入者数は2万9,864人で加入率は18.50%、このうち65歳以上は1万3,083人と加入者全体の43.81%を占めるなど、高齢化の進行とともに医療の高度化などを要因として1人当たりの医療費は増加傾向にあります。
効果的・効率的な保健事業の展開に向けた第三期データヘルス計画及び第四期特定健康診査等実施計画では、糖尿病などの生活習慣病を発症、重症化することなく、健康で充実した生活を送ることができることを目指し、特定健診の受診率向上や生活習慣改善に資する取組を推進しています。具体的な取組として、対象者が自ら食事や運動の目標を設定し、自ら生活習慣の改善に取り組むことを支援する「健康度アップチャレンジ」を実施しており、本市で健康づくりのきっかけとして導入しているスマートフォン用歩数計アプリを活用した、日常生活や運動による歩数に応じた特典が受け取れる事業と連携し、楽しみながら継続して取り組むことができる仕組みづくりを進めているほか、疾病の予防や早期発見を図るとともに、自らの健康に関心を持ち、年に一度は特定健診を受診いただけるよう、人間ドックや脳ドック費用の助成事業を実施しています。
帯広市では、まちづくりの指針である「第七期帯広市総合計画」で、誰もが、夢や希望を持って幸せに暮らし続けることができるよう、将来のまちの姿の実現に向け、「ともに支え合い、子どもも大人も健やかに暮らせるまち」をまちづくりの目標の一つとして、誰もが生きがいを持ち、社会と関わりながら、健やかに自分らしく暮らし続けることができるまちを目指しています。このためにも、市民一人ひとりが自分の健康について考え、自分ごととして健康的な生活習慣を実践していくことができるよう、今後とも、市民の健康づくりに向けた取組を着実に進めてまいります。

北海道知内町は、青函トンネル出入口のまちとして北海道の南端、渡島半島に位置し、温暖な気候、豊かな自然と美しい景観に包まれ、800年余の永い歴史を持ち、北海道一の産地となったニラやほうれん草、トマトなどの山の幸と、津軽海峡の荒波に揉まれて育った牡蠣やマコガレイなどの海の幸が溢れ、更に食品加工や木材加工、火力発電所など多様な産業が発展してきた町です。
知内町重内地区にある「重内神社」本殿の裏手には200段もの長い階段がまっすぐに伸びており、登りきった所にある社殿からは、頑張って登ってきた階段からその先の道路が一直線に海まで延びる風景を見ることができ、頂上にある重内展望台からは重内平野や津軽海峡などを一望できるほか、春になると、約3kmの直線道路に約500本並ぶ満開の花を咲かせた桜並木を中心に大パノラマを一望することができます。
青函トンネル出入口にある新幹線展望塔では、全国的にもめずらしい、貨物列車が退避する横を新幹線が走行する瞬間を見ることができます。エレベーターを整備していますので、体が不自由な方も見学いただけます。
南端に位置する矢越岬は、「松前矢越道立自然公園」に指定されており、涌元・矢越間にはイカリカイ島など奇妙な奇岩怪岩が連なった海岸線が壮観で、矢越岬を越えた福島町岩部海岸では、夏期限定のクルーズ船による遊覧は壮大なパノラマを体感できます。
また町では、移住定住の推進と中小企業等の人材不足解消を目的として移住者の就業の支援や、町内で短期間・長期間の就業研修などを行う方向けの施設としての「しりうち地域産業担い手センター」を完備し支援を行っております。
本町の人口は令和6年5月末現在、1,916世帯、3,854人で、国民健康保険加入者は589世帯、968人、加入率は25.1%となっております。
令和4年度の特定健診受診率は35.6%で、北海道の平均受診率よりも少し高いものの、40代から50代の若い世代の受診率が低い状況です。
また、令和4年度におけるメタボ該当者数は、特定健診受診者の26.8%であり、国・北海道の平均より高く、特定健診受診者に占める割合は上昇傾向となっています。
町では、特定健診受診率向上のため、職域を通じての周知活動や、生活習慣病の発症や重症化を予防するため、生活習慣改善講座の開催や、栄養指導・健康運動教室の実施などさまざまな取り組みを進め、参加者は年々増加している状況です。今後も町民の予防意識の向上と健康づくりの促進に努めてまいります。


南富良野町は、北海道のほぼ中央に位置し、北は富良野市、東は新得町、南は占冠村、西は夕張市に接しています。また、四方が山々に囲まれ、総面積665.52㎢のうち90%が森林地帯です。町の中央にある「かなやま湖」にはキャンプ場があり、毎年かなやま湖湖水まつりが開催され、フィナーレとなる花火大会では北海道随一の規模と言われる全長700mの「ナイアガラの滝」が見どころになっているほか、ラフティングやスキー、わかさぎ釣りといったアウトドアを楽しむことが出来ます。
JR「幾寅駅」は、故 高倉健氏が主演し、映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地で駅舎周辺には衣装やロケセット、鉄道遺構が展示してあります。しかし、物語と同じく本年3月末にJR根室本線の富良野・新得間が廃線となり117年間の歴史に幕を下し、路線バスや都市間バス、町営バスも加えた新たな地域公共交通の運行がはじまりました。
令和4年4月には、まちの賑わい拠点として道の駅「南ふらの」の隣に新たな複合商業施設を整備し、本年4月には新公園「なんぷアドベンチャーパーク」がオープンしました。
公園には大型遊具や芝生広場、ドッグランが整備され、更に物産センターの改修や24時間トイレの改築が進んでおり、町民をはじめ観光客などすべての世代から親しまれています。
本町でも人口減少が進み、令和6年6月末現在で2266人・1314世帯、国民健康保険の加入者は、487人・321世帯となっています。加入率は被保険者数で21.5%、世帯数で24.4%となっており、65歳以上の加入者数は187人と加入者全体の38%を占めています。高齢化や医療の高度化、被保険者数の減少等に伴い、1人当たりの医療費は増加傾向にあります。
今後も国民健康保険事業の健全運営のため、保険税の適正賦課と収納率の向上を図るとともに、特定健診や各種検診の受診率向上への取組み、生活習慣病の予防や早期発見、早期治療につなげていくためにも国保データベース(KDB)データを活用した保健指導を通じて町民の健康に対する意識向上を図り、医療費の適正化に努めていきます。


留寿都村は、後志管内の羊蹄山麓地域の南部に位置する高原地帯、豪雪地帯であり、緑あふれる自然に恵まれたまちです。
主産業は、農業、畜産業及び観光業であり、農業は、大根の生産量が全国トップクラスであるほか、ようてい農協が平成31年3月に開設した大根選果場は、羊蹄山麓地域の大根の選果を一手に引き受けており、主に関東に向けて出荷されています。そのほか、馬鈴しょ、長芋、人参等の根菜類がメインに生産されており、全国で高い評価を受けています。畜産業は、養豚業において「るすつ高原豚」や「るすつ羊蹄ぶた」がブランド化されています。観光業は、大きな観光施設としてルスツリゾートがあり、夏は、ゴルフ場、遊園地、冬はスキー場など一年を通して様々なアクティビティが用意されており、国内外から多くの観光客が訪れています。
令和6年6月末現在の人口は1,882人であり、そのうち外国人は246人、全人口の約13.1%を占めています。冬季の観光シーズンには人口が100人以上増加(多くが外国人)し、季節による人口の増減が多いのは羊蹄山麓地域の特徴ともいえます。このうち、国民健康保険加入者は486人(239世帯)であり、人口の25.8%を占めています。高齢化率は25.9%であり、小規模町村の高齢化率としてはかなり低い率でありますが、観光業の従業員が多いことが要因となっています。
本村においては、「暮らしを楽しむ村 留寿都」を村づくりのテーマとして、住民や村を訪れる方々が豊かさと楽しさを実感できるような取組を進めているところであります。暮らしを楽しむためには、何より心身の健康が重要であり、乳幼児からご高齢の方までが健康になる各種保健福祉事業を展開しています。
令和5年度には、第3期データヘルス計画作成と合わせて、特定健康診査受診率向上に係る取組を行い、データ分析やナッジ理論を取り入れた受診勧奨を行うほか、受診申込み手続の簡素化と若年の受診者の確保等を目的として、LINEを活用することで、受診率は上昇傾向にありますが、コロナ禍前までは改善していないことから、引続き取組を進めていきたいと考えています。
本村は、医療費は比較的低いものの、平成30年度と令和4年度を比較すると糖尿病や脳梗塞の医療費が増加傾向にあり、特に脳梗塞に係る割合が国や北海道よりも高くなっています。後期高齢者においても高血圧症、糖尿病及び脂質異常症といった所見のある方の割合が多く、若年世代から生活習慣病の予防と改善に向けた取組が重要になることから、食生活や運動と併せて生活習慣の改善に向けた保健指導、啓発活動等の保健事業の展開が重要になると考えています。
また、令和6年度からは、国民健康保険被保険者の被保険者の特定健康診査及びがん検診に係る自己負担について、国民健康保険基金を財源として無料とするほか、若年世代からの健康意識に対する動機づけを目的として、人間ドック事業の対象年齢を35歳以上から30歳以上として5歳引き下げ、早期発見、発症予防及び早期治療に係る取組を進めるものであります。
さらに、羊蹄山麓7か町村では、地域のヘルスケアの推進を図ることを目的に「羊蹄山麓健康づくり協議会」を設置し、持続可能な健康づくりに関する情報交換や連携により、地域住民の健康増進に係る取組を推進しており、近隣町村との連携は、本村の保健事業推進の力となっています。
「暮らしを楽しむ」ことは、生きる喜びとなります。地域住民の皆様が豊かさと楽しさを実感し、健康で生き生きとした生活を送ることができるよう、今後もまちづくりを進めてまいります。

ー 北海道内市町村保健師合同就職説明会 ー

今回は保健師の仕事について幅広く相談できる「お仕事相談ブース」や各市町村のパンフレットなどを集めた「資料ブース」を新設。各ブロックでシールを集めるスタンプラリーも開催された。市町村の保健師を志望する学生や社会人等92名が来場。ブースを回って説明を聞きながら、保健師の仕事への理解を深めた。
開会に先立ち、北海道市町村保健活動連絡協議会会長の岩本瑞恵氏(石狩市健康推進部健康推進課主査(保健師))があいさつした。その中で、同就職説明会が開催された経緯として、令和4年度に「市町村保健師の人材育成・確保等に関する実態調査」を行ったことを紹介。学生と市町村保健師が直接交流する機会を求める声が多数寄せられ、昨年度、試行的に開催したと話した。また、前回は58市町村の出展と78名の来場者があり大変好評だったことから、今年度も開催することになったと説明した。開催を周知する上で、北海道、道内保健師養成学校、北海道看護協会の協力に対して感謝の意を伝えるとともに、参加者と市町村の担当者にとって有意義な時間になることを願うとして、あいさつを締めくくった。
今年はブースを仕切るパーテーションがなくなり、会場全体を見渡せるようになった。複数のブースを見比べながら、来場者は効率よく会場を回れる。一方、出展した担当者にとっては、ブース内にいながら他の市町村の様子が分かるといったメリットも。「掲示の仕方などが参考になった」「ほかのブースの様子が見えて刺激になった」といった声が寄せられた。
会場は、説明会でありながらも交流会のようなアットホームな雰囲気に包まれた。来場者は「担当者の方が優しく、話しやすくて何でも聞けた」と口をそろえる。笑顔で談笑する様子があちこちで見られた。
あるブースでは、学生に近い世代の若手保健師が対応。自身の経験から、就職活動中に感じた不安などを共有しながら相談に応じた。昨年、同説明会をきっかけに市町村の保健師になった女性は、今年はブースの担当者として、学生への説明を行っていた。
今年新設されたコーナーの「お仕事相談ブース」には、現役の保健師が訪れ、市町村の保健師業務への理解を深めていた。一方、資料コーナーも開始直後から、パンフレットなどを求める来場者でにぎわった。また、スタンプラリーに参加するためさまざまな地域のブロックを回る来場者もいた。


市町村担当者・参加者の声
出展した市町村の担当者や保健師から、保健師採用に向けての思いやブースの掲示物のポイントなどをヒアリング。参加者からは保健師を志す理由や市町村担当者から説明を聞いてみての感想について質問した。「お仕事相談ブース」では、参加者からどのような相談を受けたのかなどについて話を聞いた。昨年に続き2回目の出展。保健師の1日を紹介するディスプレー、教育プログラムなどを載せたパンフレット、保健師の人物像を紹介するチラシなどを用意した。昨年同様、健康増進担当の職員がすべて手作りしたものばかり。職場は皆、仲が良く、いつもにぎやか。手作りの掲示を通して、楽しい雰囲気が伝わればと思っている。
今
年も円状に椅子を並べて膝を突き合わせて話すスタイル。一人一人と長く話せた。学生さんが「コミュニケーションを大切にしたい」「メンタルヘルスに興味がある」と話していて、確かな想いを持って保健師を目指していることが分かった。保健師が大切にすべきことに改めて気付かされ、逆に勉強になった。昨年、説明会に来てくれた学生さんが今年4月、保健師として仲間入り。説明会の後、町に来て1日かけて町役場や保健師のいる職場、商店街などを見て、就職を決めてくれた。上士幌町は移住者が増え、子育て施策に力を入れている。今年も採用につながればと思っている。
私自身が昨年、学生として説明会に参加し、そのご縁で安平町の保健師
になった。帯広市出身で学校は旭川市。安平町には縁もゆかりもなく不安ばかりだったが、説明会に参加し、抱えていた不安が解消された。また、インターンシップのことも説明会に参加したからこそ知れて、実際に町を訪れた。職場の雰囲気や住民の方と話すことで安平町のことを深く知れて、安心して就職できた。昨年、参加した時の経験を踏まえて、不安に思うことや保健師の教育制度など、一問一答形式のスライドにした。緊張感を持って参加している学生さんの気持ちは痛いほど分かる。学生さんの負担が少なくなるように、こちらから知りたいことを引き出せるよう心掛けて対応している。
【北竜
町 担当者】
入庁5年目の保健師2人でブースを担当している。それぞれ経歴が異なり、1人は入庁時から保健師、もう1人は看護師を経て保健師になったため、二通りの体験談が話せる。普段から仕事の様子を写真に撮っているので、iPadに入れて持参した。少子化で子育てに触れる機会が少なくなっているので、中学3年生が一緒に参加する赤ちゃんふれあい教室などを企画している。また、一人暮らしでもバランスの良い食事をしてもらうために高齢男性向け料理教室も行っている。一緒に写真を見ながら、私たちの活動の様子をイメージしてもらいたい。
北竜町は子どもからお年寄りまで保健師の顔を覚えて声をかけてくれて、住民との距離感の近さが魅力。また、職場は困りごとがあると先輩が一緒に考えてくれるので、何でも相談できて働きやすい。来月、インターンシップに参加する学生さんがブースに来てくれて、顔を見て話せて良かった。
北竜町のブースを訪れた学生(愛別町出身、大学4年、女性)
もともと看護師を目指していたが、父の病気や、アルバイト先で認知症の方に対応した経験から、訪問看護や地域の高齢者支援に興味が出て、保健師を志すようになった。観光でひまわりを見に行こうと北竜町のことを調べた際、保健師や人口規模などの情報を見て気になっていた。保健師の募集があることを知って町に連絡し、来月インターンシップに行くことが決まっている。ブースでは中学生と赤ちゃんの関わり、両親学級など、画像を見ながらの説明で仕事の様子が伝わってきた。ブースの保健師さんがとても明るく、実際の仕事の話を聞けた。1年目からやりたいことを言える職場環境という話もあり、やりがいを感じた。インターンシップに行くのを楽しみにしている。

今年初めて出展し、女性保健師2名と男性保健師1名で対応している。のぼりは観光商工課、垂れ幕は広報広聴係、プロジェクターは電算係、ノベルティーはまちづくり新幹線課と、さまざまな部署の協力を得て総力戦で準備した。町の特徴の一つが、外国から転入して町内で子育てをする住民が多いこと。そのため、英語が話せる保健師を3名配置している。相談内容には、例えば子どもの発達など専門用語も出てくるので、英語を勉強しながら対応している。
女性保健師の1人は自然の多いところで子育てをするため移住。環境の良さに惚れ込み、保健師として働いている。もう1人の女性保健師は入庁4年目。年が近い先輩として、仕事の楽しさや大変さを伝えている。
学生さんからは職場の体制や、保健師としてどう成長できるのかといった質問があり、就職先を選ぶ上での意思をきちんと持っている方が多い印象。説明後、「魅力を感じた」という感想が聞けて、町のことを知ってもらえて良かったと思った。

【新冠町 担当者】
今回が初出展。これまでは学校主催の就職説明会に参加しており、市町村への就職を希望する学生さんと1対1で話す機会があった。その時、お互いに直接話せるのはとても良い機会だと感じ、今回の出展を決めた。
用意した資料は、学生さんに本当にお伝えしたい内容を厳選。インターンシップと求人の募集要項、修学資金の貸付制度の案内、パンフレットに絞った。中でも修学資金貸付制度は、在学中であっても入学当初にさかのぼって対象期間を広げられるという特色がある。さかのぼっての貸付はなかなかないので、ぜひ学生さんに活用してもらいたい。また、自分自身が看護師をしてから保健師になったが、最初、保健師の仕事はイメージしづらかった。インターンシップで実際に働いて体験して、保健師の仕事について知ってもらえればと思っている。
【会場を訪れた学生】
◆留萌市出身、大学院1年、女性
今年3月に看護師免許を取得し、今は保健師を目指して勉強している。地域の方々と交流したい思いが強く、市町村の保健師を志望した。羽幌町、留萌市、小樽市のブースを回った。小樽市の保健師さんの「横のつながり」の話が印象に残った。保健師だけで対応できないことは、他の部署と連携して対応することが大切になること、一緒に協力し合える点に、職場の温かさを感じた。また、統計学の授業が難しくて苦労しているが、仕事にどう活かされるのかを聞くことができ、これからも勉強を頑張ろうと思えた。
◆八雲町出身、大学4年、男性
学校では看護師と保健師両方の資格取得を目指している。看護師の授業で病気の治療法などを学ぶ中、その役割の重要性を感じながらも、病気のリスクを軽減することで今まで通りの生活が続けられると気付いた。そのため、病気の予防に貢献したいと保健師を目指すようになった。どこのブースも
担当者の方たちが明るくて、ちょっとしたことも気軽に質問できた。保健師さんがなぜその市町村を選んだのか、コンビニエンスストアの数、車がなくても意外に生活に支障がないといった、仕事以外の生活面についても幅広く話が聞けた。
◆札幌市出身、大学4年、女性
看護師の実習を通して、患者さんがだんだん元気になっていく姿を見てとてもうれしく、パワーをもらえた。その経験から病気になる前の予防の大切さを知り、保健師になることを決めた。札幌から離れた地域にあまり行ったことがないが、各市町村の地域の特色を聞き、行ってみたいと思うようになった。何より、住民の方に保健師の顔を知ってもらえるという話を聞き、市町村の保健師に魅力を感じている。
【お仕事相談ブース 岩本会長】
相談に来たのは、全員すでに保健所や病院で保健師として働いている方だった。社会人経験者ということもあり、「市町村と保健所の業務にどのような違いがあるのか」「市町村の保健師への適性を知りたい」「職員住宅や休暇などの福利厚生を知りたい」といった具体的な相談内容が多かった。1人当たり約15~20分間かけて、じっくりと相談に乗れた。
閉場時間ギリギリまで、ブースを訪れる来場者の姿が途絶えることはなく、中にはロビーに出てからも担当者と話をする姿も見られた。会場は終始、保健師を志す来場者の熱気に包まれた。
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ー 北の恵み ふるさと健康料理49 ー
幌加内町の特産 そ ば
日本一のそばの里、ほろかないのそばは食べ方や効能がたくさん

幌加内町はそばの栽培に適した冷涼な気候で、そばの作付面積・生産量は日本一を誇る町です。そばは日本食を代表するメニューの一つで、身近な食べ物である一方、打ち方や食べ方、味に深いこだわりを持つ方も少なくありません。今回はそばが持つ健康効果や「麺」としてだけではなく、そば粉を用いたレシピも知って頂けたらと思います。
そばには「ルチン」と呼ばれる物質が含まれています。1日約20~30㎎を目安に摂るのが理想とされ、もりそば1食分で約1日分摂取できます。そばには毛細血管の強化、血圧降下作用、膵臓機能の向上、便秘解消、抗酸化作用等の効能があります。ビタミンCを一緒に摂取すると、ルチンとともにより毛細血管が強化されます。
また薬味を加えると風味も増して美味しく食べられ、体の調整を促す効果も期待されます。例えばネギにはアリシンという成分がそばのビタミンB1の吸収を高め、疲労回復・冷え性に効果的です。大根おろしにはビタミンCが豊富に含まれています。胃もたれの予防や二日酔いの時に効果的なジアスターゼも含まれています。
そばを茹でた時にできるそば湯も大事な健康食です。食物繊維も豊富で便通を整えるため、ダイエットにも効果があります。そば湯だけでも飲むことができますが、そばつゆの中にお好みの量のそば湯を入れて薄めても美味しく頂けます。
今回はそば粉を使った「そばしるこ」と乾麺を使った「そば巻き寿司」を紹介します。
(文:幌加内町保健福祉課管理栄養士 中川美有紀)
そばしるこ
レシピ:そばっこ倶楽部(JAきたそらち女性部幌加内支部)
◆材料(5~6人分)
そば粉…………………………80g
白玉粉…………………………120g
水………………………………約150㎖
小豆……………………………200g
砂糖……………………………200g
水………………………………1000㎖
塩………………………………少々
①そば粉と白玉粉をボウルに入れ、水150㎖ぐらいでこねる。(耳たぶくらいの硬さ)
②1㎝くらいに丸め、親指と人差し指でつぶし、熱湯で茹でて冷水に取り、ザルにあける。
③鍋に小豆の煮たものを用意し、②を加えてできあがり。
①小豆は洗って鍋に入れ、半日ぐらい浸水する。
② ①の鍋を火にかけ、沸騰したらお湯を捨て、あくをとる。
③ ②に再び水1000㎖を加え、ゆっくり煮る。
④小豆がやわらかくなったら砂糖を加え、最後に塩を少々加えて仕上げる。
エネルギー397.1kcal、タンパク質9.8g、脂質1.2g、炭水化物86.5g、食物繊維9.4g、食塩相当量 0.1g
そば巻き寿司
レシピ:幌加内町商工会女性部
そば(乾麺)……………………………400g
海苔……………………………………5~6枚
かにかま………………………………15本
しそ……………………………………20枚
【酢水】
酢………………………………………500㎖
砂糖……………………………………250g
昆布(10cm)…………………………5~6枚
塩………………………………………適量
①大鍋にたっぷりの水を入れて沸騰させ、乾麺を茹でる。
②ザルに取り、十分に水洗いする。
③酢水にザルごと浸ける。
④キッチンペーパーで水分を取り、そばを海苔の上に並べる。
⑤かにかま、しそを芯にして巻く。
⑥巻き終わりを下にしてしばらく落ち着かせ、1本を8等分に切る。
天ぷらそば的なおいしさもあって、おすすめです!
エネルギー323.0kcal、タンパク質15.2g、脂質2.1g、炭水化物62.1g、食物繊維4.3g、食塩相当量2.5g



ー レオおばさんはレオナルド225 ー
腰痛を引き起こす3つの悪姿勢
猫背・反り腰・平背改善ストレッチ
福岡永告子 FUKUOKA Etsuko(文) 伊藤優香 ITO Yuka(モデル)
悪い姿勢が腰痛の原因
腰痛の原因にはさまざまなものが考えられますが、日頃の姿勢や労働環境が招いてしまう、筋疲労やからだのゆがみも大きく関係しています。
椅子に座る、立ち上がる、荷物を持ち上げるといった生活の中で行っているさまざまな動作は、筋肉の支えなしには維持できません。ところが、長時間同じ姿勢を続けていると筋肉は強張り、血行が悪くなり、倦怠感や腰に痛みを生じることがあります。
また、気がつけばいつも猫背になっている、座るときに足を組む、いつも片足に重心をかけて立っているといった姿勢の悪さが腰に負担をかけて痛みとして現れるのも腰痛の一例です。
猫背と反り腰
平背(フラットバック)
こまめにストレッチ
猫背・反り腰・平背改善ストレッチ




今月のフィットネストーク
高速道路パーキングエリア トイレ休憩
出張で、高速バスを利用します。オホーツクエリアの移動時間は4時間を超えます。座っている時間が長いので腰や肩に負担をかけないように体勢を変えることを意識しています。それがうっかり寝入ってしまうと、左側を下にする癖が出て、左肩を痛めてしまうことが何度かありました。左側の肩甲骨が固まり、巻き肩状態に。バスが着いて荷物を持ち上げるとっさの動きで、痛い‼やってしまいました。後悔先にたたず、整形を受診しました。車内であればまめに体勢をかえる、同じ姿勢が続いたら体を動かす、本当に大切なことだと思いました。
高速道路パーキングエリアでのトイレ休憩も、必ずバスから降りて、歩く、腕や足を振るなど意識して動いています。
出張帰りのある日のことです。トイレ休憩を終え、バスに戻り窓から外をみていると、高齢の女性が体操しています。どうやらラジオ体操のようです。きちんと正確に動いています。ラジオ体操が習慣になっているのでしょう。感心して見ていると、バスの発車時間が近づいてきています。でも、まだまだ終わる気配がありません。真面目な人なのです、きっと。運転手さんが困ったような顔をして迎えに行きました。ご本人は不本意な感じでしぶしぶ歩いてきます。出発時間はもちろん大事ですが、素敵な習慣には拍手を送りたいですね。

ー 令和6年度薬局を活用した特定健診受診勧奨事業の実施について ー
薬局を活用した特定健診受診勧奨事業の実施について
薬局受診勧奨事業は、ナッジ理論における専門家による「メッセンジャー効果」を活用し、身近な医療従事者である薬剤師から直接、国保加入者の方に特定健診受診に向けた呼びかけを行うことで、特定健診受診への意欲を高めるとともに、併せてその場で薬剤師に受診をすることを表明した場合には、受診行動への動機付けをさらに強める「コミットメント効果」も期待されるものとなっております。
本事業は、モデル事業として、令和3年度は札幌市、令和4年度は岩見沢市と北見市を対象エリアに加え、周辺市町村の薬局にもご参加をいただき、ご意見を伺いながら、事業スキームの確立を図って参りました。
令和5年度からは、確立したスキームに基づき、全道に向けて広域展開を図るために、多くの市町村、薬局の方々のご参加をいただき、対象市町村・参加薬局数を拡大しており、令和7年度からは、全道域での実施を予定しております。
事業の概要
事業
の概要としては、まず、40歳以上の国保加入者のうち、薬局利用のある者を対象とし、4月以降の特定健診の受診有無を確認し、そのうち、未受診の方を対象に、受診意向を確認、受診意向がない方に対してはチラシを配布した上で受診勧奨を実施いたします。一方で、受診意向のある方については、その方の状況に応じた特定健診の予約に関する相談を実施し、健診医療機関等の一覧を配布します(図1参照)。
なお、本年度から、市町村の希望に応じ、みなし健診(データ受領)の周知も併せて実施できるオプションも用意しております。
一連の受診勧奨等の実施後、勧奨対象者の被保険者記号番号と対象市町村から提供を受けた健診データを突合させ、事業の効果を測定することとしております。
次に、薬局での受診勧奨と一体的に実施する普及啓発事業についてご紹介いたします。
本年度も北海道の特定健診受診率向上キャッチコピーである「特定健診うけなくちゃ!」のロゴマークを使用した、ラジオ・WEBによる普及啓発を目的とした広報を実施しており、WEB広告については、対象市町村に配信エリアを特化した内容も配信予定であり、これらの普及啓発を前提に、身近な薬局の薬剤師からの声かけによる、被保険者の行動変容をさらに促す取組や、ラジオやWEBの広告による一体的な相乗効果により、特定健診受診率の向上を目指した取組を進めて参ります(図2参照)。

事業効果等
最後に、本事業における特定健診受診率の向上に向けた事業効果等についてですが、令和5年度の事業の結果について次のとおり(図3、4参照)となっております。

ー こくほ随想 ー

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高校二年の時の話である。ある先生が「孔子は『民は之に由(よ)らしむ可し。之を知らしむ可からず』、国民は黙ってついて来させるべきで、何も知らせるべきではない、と言っている。こんな非民主的な考えの東洋思想など学んではダメだ」と言われた。私は先生の言うことを守り、ずっと中国の古典に触れないでいた。
40歳頃、電車に乗るときにキヨスクで本を買った。『活眼活学』(安岡正篤著)と『人生の極意』(松原泰道著)。薄い文庫本である。面白そうな標題なので買ったのだが、前者は東洋哲学、後者は仏教の本であった。この二つの本に出会えたのは真に幸運であった。 安岡正篤氏の説明では、冒頭の孔子の言葉の意味は全く違っていた。「国民に十年・百年の計を理解させることはなかなかできないが、あの人のやることだからついていくのだと民衆が尊敬し、信頼されるようにはなれる」という意味、つまり、為政者のあるべき姿勢を述べたものとのことであった。 当時国家公務員であった私は、大臣の下で行政を担当する者として、国民から信頼されるような人間にならなければならないと、強く思った。そして、誰の言うことであっても安易に鵜呑みにせず、自分自身でしっかり確かめなければいけないとの思いを深くした。これ以降、東洋哲学系の本を読むようになった。 論語の冒頭は「学びて時にこれを習う、また説(よろこ)ばしからずや」である。この言葉に触れた中学生のときは、意味が全く分からなかった。40代半ばに読んだ本に「習う」の字の成り立ちが書かれていた。「習」は、雛鳥が巣に立ち上がって羽をバタバタさせている姿を字にしたもので、白は雛鳥のお腹である。「なるほど、飛ぶ練習か」と思ったが、二、三年後に、ふと次のようなことに気がついた。もし雛鳥が羽をバタバタさせることを習っても、飛ぶことを身に付けなければ、餌も取れず、死んでしまう。そうか、「習う」は命懸けでやること、命懸けで身に付けることが「習う」なんだ。 私は埼玉医科大学の特任教授をしている。と言っても、1年生、2年生、3年生に一コマずつ教えているだけであるが、冒頭に論語の「学ぶ・習う」の話をする。君たちは先達の指導のもとに医学医術を学び、習う。身に付けて、医師として実践する。困っている患者を治療する。病気が治り、患者は喜ぶ。そうなれば治した医師だって嬉しい。「学びて時にこれを習う、また説(よろこ)ばしからずや」である。学んで習って、実践して結果を出して、患者にも自分にも説(よろこ)ばしい医師になって欲しい、と。 論語にこんな一節がある。孔子が弟子たちに「吾が道は一以て之を貫く」と言って、部屋を出ていく。意味の分からない弟子たちが、高弟の曾子に尋ねる。曾子は言う「夫子(=先生)の道は忠恕のみ」。 孔子を始祖とする思考の体系を儒教と言うが、仁義礼智信は「儒教の五常」と言われている。常は「いつまでも変わらず大事なもの」という意味である。忠恕はこの五文字に入っていないが、私は忠恕≒仁と理解している。 忠という字は、誠(誠実)という意味であり、「心の真ん中」と書く。人の心の真ん中は誰でも誠実なのであるという、人間肯定の字である。恕は「心の如く」という字で、思いやりという意味である。誠実な心のままに行うことが思いやりであるという、これまた人間肯定の字である。私はこの忠恕という言葉が好きである。 儒教関係の本を読んでいくと、王陽明という明の時代の行政官・軍人・哲学者を知ることになる。実践倫理を説いた人で、「知行合一」などを主張した。知れば知るほど、世の中にこんな立派で素晴らしい人がいるのかと、驚いた。できれば『小説王陽明』(芝豪著)を読んでいただきたいと思う。 記事提供 社会保険出版社
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ー 会の動き ー
令和6年第3回理事会・第2回通常総会(7月11日、26日書面表決)
令和5年度各会計決算などを可決
可決された決算は一般会計と国保診療報酬審査支払など6特別会計を合わせた総額が歳入で2兆188億円、歳出で2兆181億円となり、歳入・歳出差引残額が7億3313万円となった。
新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、医療機関への受診控えが緩和され、国保分に係る手数料収入は予算額より増収となり、また、新型コロナウイルスワクチン接種に関連する支払業務を市町村や北海道から引き続き受託したことにより、手数料以外の収入を確保することができた。
また、歳出については、システム開発経費や手数料を財源とする人件費の削減、会議出席旅費の減少により、支出を削減することができた。
事業報告の中で、審査業務については、国保中央会と連携し、社会保険診療報酬支払基金とのコンピュータチェックルール及び審査基準の統一を推進するなど、点検の一層の充実と高度化を進め、更なる医療費適正化の推進に取り組んだ。
統一保険料に向けた検討に関しては、「国民健康保険料(税)賦課支援事業」を実施し、市町村の要望に沿った保険料(税)の試算等を行い、適正な算定のための支援を行った。
最後に事務局から、「国保総合システム」の開発について、厚生労働省、社会保険診療報酬支払基金、国保中央会の三者で策定した改革工程表に沿った第二段階の対応が検討されている状況であり、今後、国保中央会と連携を密にして、開発費及び保守運用費の縮減に努めるとともに、保険者や被保険者の負担とならないよう、引き続き国庫補助を求めていく旨を報告した。
第67回国民健康保険実務講習会(7月25日、26日開催)
国保実務の基礎的な知識を学ぶ

はじめに、本会の大野勝寛総務部長があいさつし、北海道内統一的な方針として、北海道国民健康保険運営方針の見直しが行われ、令和6年4月から改定されているなど国保を取り巻く最近の情勢について触れ、「持続可能な国保制度の運営を目指し、本会の取り組みとしては、統一保険料(税)の実現や賦課方式の統一に向けた各種分析など、保険料(税)賦課に関する支援をするとともに、レセプト二次点検や第三者求償事務では市町村事務の軽減・効率化と医療費適正化に資するように努めていく。また、保健事業においても健診受診率の向上とともに、被保険者本人の生活習慣病予防・健康づくりにつなげる取組を推進している。今後も本会は国保制度への対応やシステムの共同化、医療費適正化に向けた分析、保健事業の推進など、保険者、道庁などと連携して的確な事業運営に努める」などと述べた。
本会担当者より、「国保連合会保健事業」について、本会で保険者支援を行っている各事業の概要などの説明に続き、国保データベース(KDB)システムとKDB Expanderの概要、国保連合会の事業概況、第三者行為求償事務、診療報酬審査支払業務の概況、過誤調整、再審査申出、二次点検業務、医療情報と介護情報の突合、国保総合システムと国保情報集約システムの概要など、本会が行う業務について各資料を基に説明した。

障害者総合支援給付審査支払等システム市町村担当者説明会(6月26日Web開催)
システムの概要や各種処理方法を説明
本説明会は、各事業所から送られた請求内容を本会が一次審査するところから給付費が様々な流れを経て事業所に支払われるまでの一連の処理を行う障害者総合支援給付審査支払等システムの概要について理解していただき、事務処理を円滑に運用することを目的に実施している。
最初に北海道保健福祉部福祉局障がい者保健福祉課の担当者が「ほっかいどう障がい福祉プランについて」として、「第1期ほっかいどう障がい福祉プラン」、「障害福祉サービス等に係る報酬改定」、「令和6年度新規予算事業」について情報提供があった。
次に、本会の担当者が「支払等システムの概要」「伝送通信ソフト」「受給者台帳の登録とエラーの対応方法」「国保連合会による審査」「市町村が実施する二次審査」「過誤処理の流れと情報の作成」「市町村事務共同処理」について詳しく説明した。
市町村が利用するシステム等に関して、「受給者台帳の登録とエラーの対応方法」では、受給者異動・訂正連絡票情報で問い合わせの多い事例や受給者台帳の不備により審査時に混乱を招いたり、事業所への支給に影響を及ぼすこと等を伝えた。
また「市町村にて実施する二次審査」では、一次審査のうち市町村で判断する項目を連携するので、返戻か決定を判断した結果について本会に送信する手順などの説明や、「過誤処理」では、市町村で支払済み請求情報に誤りが判明した場合における過誤申立て情報の作成方法や提出方法を説明した。過誤申立により事業所への支払額がマイナスとなる未調整過誤が発生した場合の過誤申立の取り消しや支払確約書の提出等による対応方法を併せて伝えた。
その他業務として、「市町村事務共同処理」では、審査支払事務の委託業務のほかに、任意の委託業務である「共同処理」にかかる支払処理や、独自助成を本会に委託した場合の事務負担軽減等メリットや手数料について説明した。

介護保険市町村等担当者説明会(7月31日Web開催)
介護保険業務の担当者に実務解説 介護保険市町村等担当者説明会を7月31日にWeb開催した。
介護保険業務の適切で効果的な運営を推進する目的で、毎年度、介護保険業務に携わる市町村などの担当者を対象に、実務研修を実施している。 北海道保健福祉部福祉局高齢者保健福祉課は「介護保険施設等の指導監査について」と題し、介護保険法に基づく指導と監査の目的や基本方針を説明した。この中で通報・苦情・相談などによって著しい運営基準違反や不正請求が疑われる場合は監査を実施し、違反が認められれば、勧告、命令、指定取り消しなどの行政処分を科すとした。 また、「介護給付適正化事業について」と題し、第6期介護給付適正化計画では、保険者が取り組む適正化主要5事業について「要介護認定の適正化」「ケアプラン点検」「医療情報との突合及び縦覧点検」の主要3事業に再編成されたことを説明。費用対効果を見込みにくい介護給付費通知は主要事業から除外され、実施の効率化を推進するため住宅改修の点検、福祉用具購入・貸与調査はケアプラン点検に統合された。主要3事業については、実施率100%を目指し、全ての保険者で取組を進めることとしている。 これに関連し、本会からは、保有する給付実績を基にケアプラン点検など保険者が介護給付適正化事業に活用するための各種情報を介護給付適正化システムによって提供していることを説明した。
併せて、「医療情報との突合・縦覧点検」においては、保険者の負担軽減と適正化事業の効率的な実施を目的に、本会が全保険者からの委託を受け各種出力帳票の内容を確認し、過誤調整までを行う業務を実施していることを紹介した。 また、「ケアプランデータ連携システム」においても、居宅介護支援事業所と介護サービス事業所の間で毎月やり取りされるサービス提供票をデータ連携することで、介護事業所の事務負担軽減や経費削減につながることから、システムの普及促進に向けた取組について説明した。 このほか、本会から「介護保険受給者異動情報の取扱い」「介護保険保険者事務共同処理業務の取扱い」「高額医療・高額介護合算」「介護予防・日常生活支援総合事業」「各種データ」「過誤の取扱い」などを説明した。 ![]() |
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