涼風清談

帯広市は、日高山脈の裾野に広がる豊かな自然に恵まれた十勝平野の中央に位置し、産業・経済、教育・文化、医療・福祉、行政など様々な都市機能が集積する十勝の中核都市です。本年6月には日高山脈が内陸部から海まで延々と連なる雄大さと、その一帯が原生的な自然状態を保ったまま、国内最大のまとまりをもって存在するなど、我が国を代表するに足る傑出した自然の風景地であると評価され、国内で35番目の国立公園となる「日高山脈襟裳十勝国立公園」として、新たに指定されました。
雄大な山並み、どこまでも広がる平野と澄み切った青空、清らかな水など、この地の財産の上に成り立つ、我が国有数の農業は、安全で良質な農畜産物を生み出し、この地域は日本を代表する食料基地として大きな役割を担ってきました。今日の発展は、民間開拓結社の晩成社をはじめ全国各地から高い志を持って入植した人たちが、多くの苦難を乗り越え原野を開墾し、様々な事業に挑みながら力を合わせて築いてきた賜物であり、北国の厳しい環境の中で培われてきた不屈の開拓者精神は脈々とこの地に流れています。
そして、現在、食と農、自然などの地域の強みや魅力を活かし、農林漁業の成長産業化や地域の魅力発信など、まちづくりの旗印に「フードバレーとかち」を掲げ、帯広市を中心に十勝19市町村が一体となって取り組んでいます。
こうした中、本市の国保事業の概要については、令和6年3月末現在の人口16万1,387人のうち、国民健康保険の加入者数は2万9,864人で加入率は18.50%、このうち65歳以上は1万3,083人と加入者全体の43.81%を占めるなど、高齢化の進行とともに医療の高度化などを要因として1人当たりの医療費は増加傾向にあります。
効果的・効率的な保健事業の展開に向けた第三期データヘルス計画及び第四期特定健康診査等実施計画では、糖尿病などの生活習慣病を発症、重症化することなく、健康で充実した生活を送ることができることを目指し、特定健診の受診率向上や生活習慣改善に資する取組を推進しています。具体的な取組として、対象者が自ら食事や運動の目標を設定し、自ら生活習慣の改善に取り組むことを支援する「健康度アップチャレンジ」を実施しており、本市で健康づくりのきっかけとして導入しているスマートフォン用歩数計アプリを活用した、日常生活や運動による歩数に応じた特典が受け取れる事業と連携し、楽しみながら継続して取り組むことができる仕組みづくりを進めているほか、疾病の予防や早期発見を図るとともに、自らの健康に関心を持ち、年に一度は特定健診を受診いただけるよう、人間ドックや脳ドック費用の助成事業を実施しています。
帯広市では、まちづくりの指針である「第七期帯広市総合計画」で、誰もが、夢や希望を持って幸せに暮らし続けることができるよう、将来のまちの姿の実現に向け、「ともに支え合い、子どもも大人も健やかに暮らせるまち」をまちづくりの目標の一つとして、誰もが生きがいを持ち、社会と関わりながら、健やかに自分らしく暮らし続けることができるまちを目指しています。このためにも、市民一人ひとりが自分の健康について考え、自分ごととして健康的な生活習慣を実践していくことができるよう、今後とも、市民の健康づくりに向けた取組を着実に進めてまいります。
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