北海道の国保 令和6年(2024年)9月号
上から評価、下から評価
小樽商科大学 商学部企業法学科教授 片桐由喜
先の学生になぜ成績を気にするかを聞くと、試験の成績が奨学金支給判定基準であり、後期の奨学金支給の可否は試験の結果次第だからだという。この話を聞いて、私たち大学教員は襟を正して成績を付けなければならないと再認識した次第である。
教員は小学校から大学まで教室内では強者である。その強者が担当科目について単独で成績評価権限をもっている。つまり、第三者によるなんの監視もチェックもないのだから、考えると恐ろしい(入試は複数教員で採点、相互確認あり)。それを踏まえてか、かなり以前から少なくとも大学レベルでは上記のような成績に対する不服申立制度が導入されている。
強者が独善に陥ることを防ぐためと授業の質向上を掲げて、かなり以前から履修学生による授業評価がすべての大学で実施されている。いわば、「下からの評価」である。最後の授業を終えた後、学生たちが無記名で5段階評価し、自由記載も可能である。この記載を読むと、学生はよく教員を観察しているということがわかる。良いところは良いと評価し、悪いことは的を得て厳しく指摘してくる。匿名であるにもかかわらず、誹謗中傷めいた自由記載はない。褒められれば嬉しく、批判されれば悔しく、しかし、ありがたい授業評価である。
評価は学生時代よりも、社会人になった後の方がずっと重い意味を持ち、それに多くの人が一喜一憂する。なぜなら、昇進昇級昇格に直結するからである。では、その評価に不服がある、納得できないときには役所や会社内で上司に対して不服申立てしているのだろうか? 少なくとも私は聞いたことがない。これは日本人の奥ゆかしい気質、年功序列型労務管理(黙っていれば、上がる?)、あるいは、誰もが納得する人事評価をしているからなのか?
ところで、近年、部下が上司を評価する組織もあると聞く。授業評価職場版である。これができるのは職場構成員の間に信頼関係があり、評価をした部下に不都合不利益が生じないという大前提が存在する職場である。そして、そのような職場が本来あるべき組織の姿といえよう。
上からの評価であれ、下からの評価であれ、評価に納得できる、換言すれば評価を納得させる背景には評価者に対する信頼がある。そのような大学であるか、職場であるか。評価の時期には考えたい問いである。
ー 特集 わがまちと国保 ー

デジタル技術を活用し、「スマートタウン」の実現を目指す
上士幌町の状況
上士幌町は、十勝地方の北部、国立公園である大雪山国立公園の東側に位置し、町内の約76%が森林地帯と自然豊かな町です。
産業は、大自然の恩恵を受けた農業、酪農などの第一次産業と源泉かけ流し温泉である「ぬかびら源泉郷」や、日本一広い公共育成牧場の「ナイタイ高原牧場」、北海道遺産「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」などの観光業も盛んです。
令和6年7月末の高齢者人口は1,626人で高齢化率は33.9%、認定率は18.6%です。身寄りのいない方、8050問題など複数の問題を抱える世帯が増えてきており、関係機関と連携を図りながら対応しています。
ICTを活用した介護予防の取り組み
本町はデジタル技術を活用することで、生活の快適性を向上させる「スマートタウンの実現」を目指しており、実現に向けた取り組みの一つとして、頭と体を同時に動かすe-Sportsを活用した、高齢者の介護予防や認知症予防の取り組みを検討してきました。そして本町の介護予防の新たなプログラムとして実施出来るメニューの検討を進め、「高齢者eスポーツ」を2023年4月よりスタートしました。
プログラムの内容は、リズムゲームと、音楽健康指導士による座ったままでも出来る体操を組み合わせた1時間程度のプログラムとなっており、毎週水曜日の午前中に1クラス12名の定員で2クラス開催しています。
リズムゲームについては、参加者の皆さんからは「孫がやっているのは見たことある」との声が多く、目にしたことはあっても、実際に触ったことが無い方ばかりです。ただ、直感的で入り込みやすく、初めて参加される方でも楽しめており、高得点を出して参加者同士で喜び合ったり、上手く行かず悔しい気持ちになったりと、一喜一憂しながら取り組まれています。
参加については、通年の利用ではなく、3か月を1クールとして、参加者をその都度募る形としたことで、新規の利用希望者が、待機期間を持たずに利用開始出来ています。また「外出機会が無いから冬の間だけ参加したい」「夏は家庭菜園で忙しいから落ち着いたら参加したい」などそれぞれの生活に合った形での参加にも結び付いています。
新規参加者、継続希望者共に少しずつですが増えてきています。今後も周知等を行いながら、介護予防の取り組みとして定着するよう、進めていきたいと考えています。

高齢者等の移動手段の確保
高齢者や障がいのある方の外出支援として、「高齢者等福祉バス(運賃無料)」の運行を行い、市街地の買い物や通院、サークル活動などへの支援を図っています。高齢者等福祉バスについては、特に農村地区の利用者数が減少していたことから、新たな路線や運行方法の検討をするにあたり、令和2年度からICTを活用した予約運行の実証実験を始め、令和4年度からは農村部3路線を全て予約制へ本格移行しました。希望し登録をされた65歳以上の高齢者・障がい者等へ予約用タブレットの貸出を行うほか、市街地の主要施設5か所にタブレット端末を設置し、帰りのバス予約を柔軟に行うことができるよう配慮しています。予約画面については、色弱の方でも見やすい色使い、文字間のスペースやフォントの工夫など、高齢者の身体的、認知的特性を踏まえたユニバーサルデザインを活用しており
、利用についても当日の乗車時間30分前まで予約可能とするなど、高齢者の使いやすさにこだわった設計としています。
令和5年度には延べ585回の利用があり、中にはタブレットの操作に支援が必要な高齢者もいたことから、引き続き利用者の状況に応じた丁寧な支援を図っていく必要があります。
高齢者が、歩いたり、路線バスに乗るなど、能動的な移動手段を選ぶことが社会的な自立生活の推進、さらには介護予防にもつながる可能性があります。今後、高齢者が交通手段を利用し外出する機会や環境を地域社会に増やしていくことが、より一層重要になると考えられます。
多職種連携情報共有システムの導入
多職種連携は、在宅で医療や介護などを必要とする方を支援する上で必要な機能であり、多職種によるチームとしての支援において、リアルタイムで正確な情報共有が必要であることから、連携ツールの導入を行っています。
多職種連携情報共有システム(バイタルリンク)導入以前の関係機関との情報連携についてですが、在宅で過ごす方の状況変化や連絡事項といった情報共有については、担当するケアマネジャーが中心となり、各関係機関への電話やメール、紙媒体等による連絡が主となっていました。
個別の電話連絡や紙媒体でのやりとりでは情報の伝達・共有に時間を要することから、効率化を図るため、ICTツール活用の検討を開始し、多職種間での情報共有と連絡手段として、2021年よりバイタルリンクの導入を開始しました。
このシステムは、利用者に応じて、関わる職種がひとつのツールでつながり、日常の気づきやメモ、連絡や報告をチャット形式でそれぞれが書きこむことにより、情報共有できるツールとなっています。そして訪問先などで話し合ったことや感じたことを、その場で書き込みができる
よう、各事業所にタブレット端末を貸出しています。
バイタルリンク運用から1年が経過したところで、研修会を開催し、意見交換などを行いました。情報共有や連携に効果があると感じている関係者がいる一方で、システム操作が習慣化されず情報共有が図れていない状況も見受けられました。
その後も、研修会による意見交換などを重ねながら、書き込むことの意識付けを行い、徐々にですが、些細な気づきや感じたことの書き込みが増えてきており、ツールを使用する事への抵抗感などは薄れてきたように感じています。今後も連携ツールが浸透し、チーム支援や情報共有が円滑に進んでいけるよう取り組みを進めていきます。

令和5年3月末現在の国保被保険者数は、1,259人、705世帯で、令和2年度から令和4年度にかけて減少傾向となっております。
また、人口に占める国保加入割合については、令和4年度で25.75%となっており、令和2年度から令和4年度にかけて減少傾向となっております。
医療費
1人当たり医療費は、令和2年度実績で約36万円となっており、令和2年度から令和4年度にかけて増加傾向となっております。


ー 北の恵み ふるさと健康料理50 ー
札幌市の特産 たまねぎ「札幌黄(さっぽろき)」
一度食べたらその美味しさに魅了される、札幌が誇る伝統野菜

都会でありながら緑豊かな札幌市は、明治時代から札幌農学校(現北海道大学)が設置されるなど、今日に至るまで北の農業の技術供給拠点として重要な役割を担ってきました。都市化により農地は縮小したものの、今も大都市の優位性を活かした多種多様な農産物が栽培されています。
日本のたまねぎ栽培は、1871年に札幌村(現札幌市東区)で試験栽培されたのが発祥とされており、札幌黄は明治時代に品種として確立しました。その後、各地に広まり、一時は輸出するほどの生産量を誇りますが、食味の良さの反面、形が不揃いで病気や衝撃に弱く長期保存が利かないなど栽培の難しい札幌黄は、病気に強く品質が安定している交配種(F1品種)の登場により、1975年以降生産が激減。入手のしにくさから、いつしか「幻のたまねぎ」と言われるまでになります。しかし、近年の地産地消の高まりや食の世界遺産「※味の箱舟 」に登録されたことをきっかけに、その歴史的価値が改めて認められ、注目を集めています。
現在、札幌市における札幌黄作付面積は、たまねぎ全体(約230ha)の約7%(約16ha)になっており、主に、東区丘珠地区から北区篠路地区にかけての伏古川流域と、白石区東米里地区の旧豊平川流域で栽培されています。
札幌黄は他品種よりも肉厚で軟らか。糖度は13度と大変甘く、フラクトオリゴ糖も多く含まれており、加熱により甘味が増すのが最大の魅力です。今回は、その甘味を存分に味わえる「炊き込みご飯」と「オニオングラタンスープ」のレシピをご紹介します。
(レシピ・文:札幌市東区保健福祉部健康・子ども課 齊木裕子)
※味の箱舟:地方の伝統的かつ固有な在来品種のうち、消えてしまう可能性のある希少な食材を世界的な基準の下で認定し、地域における食の多様性を守ろうというプロジェクト
~たまねぎが主役~
札幌黄の炊き込みご飯

精白米 ……………………………2合
札幌黄 ……………………………1個(200g)
塩昆布 ……………………………大さじ3(15g)
本みりん………………………… 大さじ1(18g)
食塩 ………………………………ひとつまみ

① たまねぎは6~8等分のくし切りにする。
② 米は洗って水をきり、炊飯器に入れ、みりんを加え2合の目盛よりやや少なめの水加減にする。
③ ②に塩昆布、食塩、①のたまねぎをのせて炊く。
➃ 炊き上がったら、たまねぎを崩しながら全体を混ぜ、器に盛りつける。
◆栄養成分(1人分)
エネルギー291kcal、たんぱく質5.7g、脂質0.8g、炭水化物65.8g、食塩相当量0.9g
~電子レンジで時短&甘味up!~
オニオングラタンスープ

| 札幌黄………………………………… 有塩バター…………………………… オリーブオイル……………………… 顆粒コンソメ又はチキンブイヨン… 水……………………………………… バゲット(1㎝厚さの薄切り) ……… ピザ用チーズ………………………… パセリ………………………………… ブラックペッパー…………………… |
1個(200g) 10g 小さじ1(4g) 小さじ1(約3g) 350㎖ 2切れ 30g 適量 お好みで |
① たまねぎは薄切り、パセリはみじん切りにする。
② たまねぎとバターを耐熱容器に入れてふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)で5分加熱する。
③ 鍋にオリーブオイルを入れて熱し、②を加えて中火で薄いきつね色になるまで炒めたら、水とコンソメを加えて煮立てる。
➃ バゲットにチーズとパセリをのせ、オーブントースターでチーズが溶けて、こんがりと焼き色がつくまで焼く。
⑤ 器に③を盛り、④のバゲットを浮かせ、お好みでブラックペッパーをかける。
◆栄養成分(1人分)
エネルギー135kcal、タンパク質3.6g、脂質8.4g、炭水化物13.5g、食塩相当量1.0g
(調理協力:札幌市東区食生活改善推進員協議会)



ー レオおばさんはレオナルド226 ー
下半身の柔軟性を高める
お尻ともも裏の簡単ストレッチ
福岡永告子 FUKUOKA Etsuko(文) 伊藤優香 ITO Yuka(モデル)
お尻の厚く大きな筋肉・大殿筋
長時間座っていると、お尻の筋肉、大殿筋が圧迫され、血流が低下し筋肉が硬くなります。この筋肉は腰と下半身をつなぎ、骨盤を安定させる大切な役割があるため、硬くなると股関節の動きが悪くなり、歩く・走るといった動作がスムーズにいかなくなります。
ストレッチで筋肉がほぐれると、座っている時の姿勢をキープしやすくなり、歩く時も股関節が動きやすくなります。また、下半身全体の血流も良くなるので冷えやむくみの軽減効果も期待できます。
ただ、股関節や膝に疾患のある人、坐骨神経痛のある人は充分注意してください。痛みやしびれを感じたら、無理に伸ばしたりキープしたりしないように「気持ちいい」と感じるところでストップしてください。
お尻の上部外側の筋肉・中殿筋
体のバランスの安定のためにも中殿筋をしっかり鍛えましょう。
もも裏の筋肉・ハムストリングス
また、ハムストリングスは肉離れを起こしやすい筋肉なので、スポーツなどの激しい運動をする人はストレッチをして、柔軟性を高めておく必要があります。
ストレッチをして柔らかくすることで、骨盤を正しい位置に戻して姿勢が改善されるメリットがあり、腰痛予防にもつながります。ただ、ハムストリングスはストレッチをしすぎると※オーバーストレッチになってしまうため注意が必要です。
痛みを感じるところまで伸ばさないように、反動を使って過剰に負荷をかけないようにしましょう。
夏の疲れが出やすい9月です。頑張りすぎないストレッチをお勧めします。
※オーバーストレッチ:筋肉を伸ばしすぎてしまい痛めてしまうこと。
お尻ともも裏の簡単ストレッチ





今月のフィットネストーク
図書館にて深呼吸する
オホーツク地区へ
の出張は高速バスを利用しますが、バスの減便があり、札幌へ戻るバスを待つ時間が長くなりました。そんな時はバス停のある施設内の図書館を利用させてもらっています。パソコンで仕事をしたり、タブレットで映画を観たり、充実した時間になっています。ふっと、見まわしたら、文学、評論、絵本、辞典、事典、図鑑あらゆるジャンルの本に囲まれている贅沢な環境。パソコンを閉じ、本を手に取ってみます。ずっしり重たい単行本の感覚、本棚と本棚を渡り歩いて「何を読もうかな」とわくわくする感じ、そして音のない世界で時間を過ごすのは、どれだけ久しぶりなのか?わからないほどです。
読みたいと思っていた本を3冊選び、もう
選ぶだけで何かを達成した感、幸福感に満たされました。趣味は?「読書」、愛読書は?『深呼吸の必要 長田弘』(晶文社 1984年)と答えていた“本が好きだった”自分を思い出しました。読み返してみて新たに心に響いた『おおきな木…おおきな木の下に、何があるだろう。何もないのだ。何もないけれど、木のおおきさとおなじだけの沈黙がある。』この本の後記に『言葉を深呼吸する。あるいは、言葉で深呼吸する。』まだこの意味を理解できない私ですが、図書館で本に囲まれて深呼吸できたのかもしれません。
国民健康保険保険給付費等交付金は、市町村に対し、「当該市町村の国民健康保険に関する特別会計において負担する療養の給付等に要する費用その他の国民健康保険事業に要する費用について、国民健康保険保険給付費等交付金を交付する。(国保法第75条の2)」ことになっており、保険給付費等の支給に要した費用を交付する「普通交付金」と財政状況その他の事情に応じて交付する「特別交付金」に分かれています(算定政令第6条)。
令和5年度の交付実績は、普通交付金が3,806億2,444万円、特別交付金118億5,289万円、合計3,924億7,733万円となっています。
1 普通交付金
なお、市町村が、北海道国民健康保険団体連合会(以下「国保連合会」という。)へ普通交付金の収納に関する事務を委託する療養の給付費などの費用については、国保連合会から知事へ提出される請求額リストを市町村からの請求と見なし、年間支払計画の範囲内において、国保連合会へ支出します。この場合において、市町村は、国保連合会からの直接支払に係る費用の請求額と同額が知事から概算交付されるものとして取り扱うものとし、交付金等省令第2条第1項に基づき、市町村が国保連合会に支払うべき費用の額とこれを相殺するものです。
2 特別交付金
イ 算定政令第6条第6項第2号の規定に基づき国が当該市町村の取組に応じて交付する額(保険者努力支援制度交付金) 交付実績25億9,642万1千円
ウ 算定政令第6条第6項第3号の規定に基づき道が繰り入れる額のうち、知事が定める基準に基づき算出した額(都道府県繰入金2号分) 交付実績39億2,063万8千円
エ 算定政令第6条第6項第4号の規定に基づき国が当該市町村による特定健康診査等に要する費用に応じて負担する額及び同項第5号の規定に基づき道が当該市町村による特定健康診査等に要する費用に応じて繰り入れる額(特定健康診査等負担金) 交付実績9億2,429万8千円
ウの都道府県繰入金2号分の詳細については、次のとおりです。
交付実績は7保険者830万7千円で、前年度に比べて147万2千円の増となっています。
交付実績は44保険者1億4,010万5千円で、前年度に比べて485万5千円の増となっています。
保険料(税)の広域的な滞納整理を行う滞納整理組合等の運営費用負担金がある場合に交付します。
令和5年度の交付実績はありません。
② 滞納整理組合等の設立準備費用
保険料(税)の広域的な滞納整理を行う滞納整理組合等の設立準備費用がある場合に交付します。
令和5年度の交付実績はありません。
③ 保険運営の広域化
一部事務組合又は広域連合等や市町村合併等により保険運営の広域化を図る場合に交付します。
令和5年度の交付実績はありません。
保健事業に要する費用が多額となっている場合に交付します。
交付実績は18保険者2,229万1千円で、前年度に比べて748万4千円の減となっています。
② 被保険者証の交付支援
資格証明書及び短期被保険者証以外の被保険者証の発送費用のうち、被保険者証の受領確認ができる送付方法の特殊料金等がある場合に交付します。
交付実績は76保険者2,047万6千円で、前年度に比べて116万8千円の減となっています。
③ 災害等以外の保険料(税)減免
災害等以外の事由により保険料(税)の減免を行った場合に交付します。
交付実績は50保険者1億4,258万6千円で、前年度に比べて160万9千円の増となっています。
④ インフルエンザワクチン接種等費用
当該年度の初日において65歳以上の一般被保険者に係るインフルエンザ又は当該年度末に65歳以上となる一般被保険者に係る肺炎球菌感染症のワクチン接種に係る費用がある場合に交付します。
交付実績は128保険者2億8,465万3千円で、前年度に比べて710万9千円の減となっています。
⑤ 医療費通知
医療費通知の実施費用がある場合に交付します。
交付実績は157保険者1億3,171万7千円で、前年度に比べて234万8千円の減となっています。
⑥ 国保直営診療施設の設備等
直営診療施設の新築・増改築等や医療機械器具の購入費用がある場合に交付します。
交付実績は33保険者6,183万8千円で、前年度に比べて909万1千円の増となっています。
⑦ 収納率向上対策事業
保険料(税)の収納率向上対策事業に要する費用がある場合に交付します。
交付実績は130保険者6億2,109万4千円で、前年度に比べて1,348万9千円の減となっています。
⑧ 医療費適正化対策事業
医療費適正化対策事業に要する費用がある場合に交付します。
交付実績は145保険者3億1,423万3千円で、前年度に比べて2,373万1千円の減となっています。
⑨ 健康マイレージ制度
健康マイレージ制度に要する費用がある場合に交付します。
交付実績は37保険者919万1千円で、前年度に比べて571万5千円の増となっています。
⑩ がん検診の実施
がん検診の実施に当たって一定の要件を満たしている場合に交付します。
交付実績は157保険者1億2,440万円で、前年度に比べて580万円の増となっています。
レセプト点検の充実・強化に当たって、達成基準を満たし加点された点数に応じて交付します。
交付実績は149保険者3億1,731万円で、前年度に比べて1万1千円の増となっています。
② 収納率向上に関する取組の実施状況
保険料(税)の収納率や収納対策状況により、評価指標や達成基準を満たし加点された点数に応じ
て交付します。
交付実績は157保険者5億3,557万8千円で、前年度に比べて2千円の増となっています。
③ 特定健診・特定保健指導の受診率・実施率、メタボリックシンドローム該当者及び予備群の減少率
特定健診等の受診率やメタボリックシンドローム該当者及び予備群の減少率、個人への分かりやすい情報提供の実施において、達成基準を満たし加点された点数に応じて交付します。
交付実績は136保険者4億5,627万2千円で、前年度に比べて4万2千円の増となっています。
④ 加入者の適正受診・適正服薬を促す取組の実施状況
重複・多剤投与者に対する取組により、達成基準を満たし加点された点数に応じて交付します。
交付実績は154保険者7,923万5千円で、前年度に比べて2万9千円の増となっています。
災害等により一部負担金の減免を行った場合に交付します。
令和5年度の交付実績はありません。
② 災害等以外の一部負担金減免
災害等以外の事由による一部負担金の減免を行った場合に交付します。
交付実績は4保険者146万円で、前年度に比べて170万2千円の減となっています。
③ 国保の都道府県単位化
平成30年度の国保の都道府県単位化に要する費用がある場合に交付します。
交付実績は139保険者1億4,077万9千円で、前年度に比べて1億6,672万8千円の減となっています。
④ その他特別の事情
①から③以外のその他やむを得ないと認められる事情による財政負担増があった保険者に対して交付します。
交付実績は157保険者5億911万3千円で、前年度に比べて3億2,037万6千円の減となっています。

ー こくほ随想 ー

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世の中は進歩・発展して、生活は豊かになっているはずなのに、国際的にも国内的にも様々な課題が増大・深刻化していて、我が国が幸福な方向に進んでいるという明るい確信が持てない。なぜだろうか。私は、直面している様々な課題に対して、国民の英知を結集して総合的に対応を考えることができていないからではないかと思っている。
先例として思い浮かべるのは、大平正芳総理大臣の「田園都市構想」を肉付けした9つの政策研究会の取りまとめや、土光敏夫経団連名誉会長を会長とする臨時行政調査会の提言である。 田園都市構想は、その言葉だけでは内容をつかみにくい。今でもよく覚えているのだが、NHKの『総理に聞く』という番組で、司会者の質問に対し、大平総理はこう答えた。「田園都市構想は北斗七星のようなもの。昔、船乗りは、夜、北斗七星から北極星を探し、その高さや方向から自分の船の位置を知り、帰る方向を探し出した。田園都市構想は、各地方自治体にとって道標みたいなもの。田園都市構想という道標を参考としながら、各自治体がその地方の良さを生かして独自に地域づくりを進めていく」。とても博識で、謙虚さと強い信念をお持ちの総理だと思った。 この構想をまとめるために、学者、文化人、経済人、若手官僚、合わせて200人以上の人材を集めて、正に日本の英知を結集するような形で、9つの政策研究会で多角的に構想を煮詰めた。残念ながら、報告書がまとまる前に大平総理は急逝されてしまったが、その報告書の内容はその後の国家運営に影響を与えている。 土光臨調(土光敏夫氏が会長を務めた第二次臨時行政調査会の通称)は、「増税なき財政再建」、「活力ある福祉社会の建設」を掲げて、90人を超える有識者を集めて、全省庁の出向者からなる事務局を置いて、信念を貫き通す土光会長の下で、2年間にわたって5つの答申をまとめ、行財政改革を提言した。中曽根康弘総理大臣の下で、国鉄をはじめとする三公社の民営化、様々な制度改革(医療保険制度、年金制度の改革も含む)などが実現した。 この二つの改革を見て思うのは、いずれも国家を挙げて、国民の英知を結集していることである。多様な人材が議論を尽くして、最善の解を求めている。 中央省庁再編は、霞ヶ関の大きな改革であった。総理大臣のリーダーシップを支える体制を強化するため内閣府が新設された。経済財政諮問会議などの場で総理大臣の面前で重要政策が議論され、総理大臣は多様な意見を踏まえつつ決断をすることができるようになった。大きな改善点である。 ただ、政府部内に長期計画を議論する場がなくなったことは大きな問題だと思っている。かつて、経済企画庁や国土庁が事務局となって長期計画を策定していた。数年も経つと計画と実際とに乖離が生じ、計画策定にどういう意味があるのか、私も疑問に思っていたことがある。しかし、計画策定の議論を通じて、多くのオピニオンリーダーが我が国の基礎データを共有する、そのことの意味が大きいのである。現状についての基礎認識を共有していれば、意見は異なっても、議論は噛み合うのである。 国政は常に多事多難であり、課題は年々大きくなっている。素早く対応していくために官邸主導が強調され、内閣官房や内閣府に、課題ごとに体制が設けられている。そこに各省庁の職員が出向して、対応している。 課題ごとの検討・対応も大事ではあるが、私は、日本の課題を一括して捉えて総合的に対策を進めていくような、日本の英知を結集した総合政策ビジョンが必要なのではないかと思う。その策定の場を通じて、我が国のオピニオンリーダーたちが共通の基礎認識を持ち、建設的で多様な意見を出し合う。そのような場を作り、謙虚に英知を集めることを工夫していただきたいものである。 記事提供 社会保険出版社
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ー 会の動き ー
令和6年度特定健診等データ管理システム説明会
(8月1日Web開催)
特定健診システムの操作方法を学ぶ
本説明会は、特定健診業務で使用する、国保中央会が構築した「特定健診等データ管理システム」と本会が不足機能を補う形で外付けシステムとして開発した「特定健診等支援システム」の基本的な操作方法の習得と、この二つのシステムを活用し業務を進めていくうえで基礎となる年間スケジュールの把握を目的に、特定健診等データ管理システム操作の実務経験が1年未満の市町村等担当者を対象に実施している。
はじめに、市町村などが実施する特定健診の対象者の把握や、健診の受診に必要となる受診券の発行、保健指導の対象者の選定、国への実績報告などの特定健診業務を事業の流れに沿って説明した。
また、月次、年次というスケジュールの中で、これらの業務をどの時期に行うものなのか概要を説明した。
後半では、後期質問票についての概要や運用イメージ、結果登録及び結果参照までの流れの説明をした。また、これまで各市町村で取り組みをしている「みなし健診」に関して、本会が昨年度より統一様式を用いて運用を標準化し受託を開始した「治療中の被保険者への特定保健指導事業(データ受領)」の事業目的や実施する対象範囲、具体的な実施項目、発生する費用などの事業概要を説明した。最後に、事業に参加する場合に必要な事前調整、参加申請時に使用する各種書類の記載における留意点や運用の流れについて、事業の全体図を示し終了した。

介護サービス苦情相談担当者研修会
(8月20日開催)
炎上させない苦情相談窓口対応を学ぶ
市町村・地域包括支援センター・北海道庁などの苦情相談窓口担当者が参加し、炎上させない苦情相談窓口対応を学んだ。

はじめに、本会の小山内審査部次長があいさつし、高齢化の進展により認知症患者数の割合が増加しており、高齢者本人だけでなく家族を含め、将来への不安の一因となっている。自治体等においては多種多様な住民サービスや高齢者が住み慣れた地域で自分らしく生活できるよう尽力されていることに対し謝意を述べた。また、相談窓口には複雑多岐にわたる相談が寄せられ、より一層の専門性が必要とされているため、本研修会に積極的に臨んでいただきたい旨が伝えられた。
研修会の講師は、しのコーポレーション 代表 濱島しのぶ氏。全日空の客室乗務員、特別養護老人ホームで活躍され、社会人として必要なビジネスマナーから介護現場の生きた接遇マナーなどを基本とした相談対応におけるコミュニケーション技術習得の演習が行われた。
る情勢として、サービスの質は向上しているが、情報過多時代を背景として多くの比較可能な情報があるので苦情件数は増加傾向にあり、またストレスの多い社会やSNSの発達等がカスタマーハラスメントを増加させる要因になっているとの説明があった。相談窓口対応者のスキルにおいては、苦情はありがたい“ありがとう”からスタートさせ、初期対応ではマナー、中盤対応では聴く力、終盤対応では話す力(伝える力)であり、参加者がなりたい人(モデル)を決め、表情をはじめ、話し方、立ち居振る舞い等、お互いに協力する実践形式で、時にはジェスチャーゲームなどを含め、楽しみながら技術を習得した。終日の研修においてお互いの協力を笑顔と拍手で感謝し、翌日から実践することの確認が行われ、笑顔あふれる研修会であった。
なお、今後、本研修会の資料や音声データについて、本会のホームページに掲載する予定であり、ぜひご参照いただきたい。

お問い合わせ
総務部事業振興課



