わがまちと国保

健幸長寿のまちを目指して 「ひがしかぐら健康くらぶ」でからだを「見える化」
東神楽町の状況
東神楽町は、北海道第2の都市である旭川市に隣接し、都市近郊型の農村地域特性をもつ、お米や野菜を中心とした農業が盛んな町です。また、道北の空の玄関口である旭川空港があり、利便性にも優れています。
東神楽町の人口は、立地特性を生かした町づくりが功を奏し、平成25年には10,000人に到達しましたが、現在は人口減少に転じ、令和6年8月末現在で9,765人、高齢化率は29.0%となっております。国民健康保険の加入率は被保険者で17.0%、被保険者の平均年齢をみると56.6歳と高く、国・道と比較して1人当たり医療費も高い状況にあります。
高血圧ゼロのまちづくりプロジェクト
医療費適正化につながる重症化予防として、当町では特に、脳血管疾患、慢性腎臓病の課題があり、その基礎疾患となる高血圧、糖尿病等の重症化予防に向けた取組み等実施しています。
取組みのひとつとして、2020年度から町の高血圧の課題解決のため「高血圧ゼロのまちづくりプロジェクト」を、地元の大学の支援のもと実施しています。健幸長寿のまち東神楽の実現にむけて、胎児期から高齢者まで切れ目のない全世代を対象とした高血圧対策に取り組んでいます。
主な取組み内容は、血圧未測定者ゼロを目指し、1歳6か月や3歳児健診時に保護者の方の血圧測定を実施。3歳児健診や特定健診受診者に推定1日食塩摂取量検査を実施し自分の血圧の値と、食塩の摂取量の見える化を図り、保健指導を実施する際の動機づけに活用しています。
ひがしかぐら健康くらぶの取り組み
また、東神楽町は、人口に占める15歳未満の割合が10数年道内1位という「北海道で子どもが一番多い自治体」で「子育てに優しいマチ」として知られています。そういった中で、平成26、27年の両年度、文部科学省補助事業として「スーパー食育スクール事業」を行いました。小学生に活動量計を持ってもらい、それから得られたデータを全国の子供たちと比較し、食育・学力・体力の面で研究を進めました。その結果、東神楽の子供たちが他の地域と比べて歩いていないことがわかりました。子供たちが歩かないのは、車での移動が多い保護者たちの生活習慣も大きな要因。子供たちだけではなく、町民全体での健康づくりが必要との観点から、健康食育タウン事業の実施へと発展しました。
年少人口率が高いが今後は社会的な人口増は見込めず、高齢化が急速に進んでいき、健康寿命の延伸が大きな課題となっています。高齢化が進む前から対策をすすめるために、平成28年度から本格的に事業がスタートし、健康への仲間づくりにもつながる「ひがしかぐら健康くらぶ」を発足しました。初年度291名だった会員数は約2倍に増えました。入会希望者は、タニタヘルスリンクの歩数計アプリまたは活動量計等をもち、日々の歩数や体組成や血圧などのデータが専用ホームページにグラフで表され一目で確認できます。また、町民一人ひとりの体を見える化するための拠点として「健康の駅」を町内の公共施設や商業及び温泉施設など5か所に体組成計や血圧計を設置し自由に計測できる環境を整備しました。



ひがしかぐら健康くらぶでは、「無意識に楽しく気がついたら健康になっていた」を合言葉に様々なイベントなどを実施しています。その中でも毎年実施している「バーチャル歩数イベント」は一定期間の歩数を合算し、ネット上のウォーキングコースを歩いてゴールし、歩数によりランキング形式で競い合うイベントです。ウォーキングイベントの中で一番盛り上がるのが、同じ健康システムを活用している自治体同士が歩数を競い合う「三町村歩数大決戦」。いつもは、個人で歩数のランキングを競い合う会員同士が力を合わせ町の優勝のために一致団結して歩きます。令和6年度は、9月7日から30日間開催し、上位3名を東神楽町が独占し見事優勝しました。東神楽町民のヘルスリテラシーの高さがうかがえる結果となりました。
ひがしかぐら健康くらぶの活動の中心となっているのが、町が認定した「健康食育コンシェルジュ」です。運動や料理教室の実施、広報への寄稿や、会員に向けた健康動画の作成など野菜ソムリエや健康運動指導士など4名の町民の方が住民主体の健康づくりの推進を担っています。

インセンティブによる医療費の抑制効果を期待し同会員を対象に健幸ポイント制度を導入しています。健康診断やがん検診受診、日々の歩数や血圧・体組成測定時などにポイントを付与しています。貯まったポイントは、年度末に町商工会の商品券や温泉入浴券などと交換できます。毎年、年度末に実施しているポイント交換時は、1年間の頑張りの成果として景品との交換を楽しみに会員の皆さんが来庁します。
来年度でひがしかぐら健康くらぶは10年目を迎えます。会員同士の繋がりもでき、年々町内でウォーキングなどを楽しむ人の姿も増えてきました。10年間事業を継続することができたのは、町民を中心とし企業や他自治体、医療機関など様々な分野との連携により事業を実施することができたからです。今後は、働き盛り世代を対象とした事業所単位での健康づくりも実施し、健幸長寿のまちを目指していきたいと思います。

被保険者数
令和5年3月末現在の国保被保険者数は、1,755人、1,091世帯で、令和2年度から令和4年度にかけて減少傾向となっております。
また、人口に占める国保加入割合については、令和4年度で17.65%となっており、令和2年度から令和4年度にかけて減少傾向となっております。
医療費
1人当たり医療費は、令和2年度実績で約41万円となっており、令和2年度から令和4年度にかけて増加傾向となっております。

お問い合わせ
総務部事業振興課

