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介護予防教室「通いの場ハピネ」

北海道柔道整復専門学校で、2022年度から一般市民を対象に介護予防教室「通いの場ハピネ」を開催し、好評を得ている。同校の教員と資格者が講師を務め、学生も講義の一環として携わっており、地域貢献と共に学生が高齢者と触れ合う学習の場にもなっている。

企業や行政の協力により開講

 取り組みのきっかけは、北海道柔道整復専門学校専任教員である名古屋佳奈さんが2021年に着任したこと。名古屋さんが以前勤務していた(株)ヤマチコーポレーションが運営する「きたえるーむ」職員からの助言により、一般市民を対象とした機能訓練の教室を学校で開催することを提案、同社や市内の地域包括支援センターの協力を受けて開講に漕ぎ着けた。
 同校は柔道整復師を養成する専門学校として開校し、卒業生を病院や整骨院、福祉施設等に送り出している。カリキュラムには整骨院等での実習はあるが、継続的な関わりを持つ機会はないため、学生指導と地域貢献の機会としている。学生は当初はボランティアとして自由参加だったが、2024年度は授業の一環として全員が携わることになった。
 2022年度から開始し、2024年度まで3年にわたり開催。1学期(7〜9月)、2学期(10〜12月)の2クールを設け、1クールの間にほぼ毎週の10回開講。受講は無料で、毎回10数名の申し込みがあった。
 一般市民向けの告知は、学内に併設する整骨院、札幌市内の公共施設等で開催されている介護予防教室「すこやか倶楽部」、社会福祉協議会等でチラシを配布している。回を重ねるごとに、口コミ・リピーターも増加。参加者は自力で来られる元気な高齢者が多く、学校の近隣だけでなく市内各地から参加者が集まっている。

学生と高齢者双方に成果が表れる

 初回と最終回には歩行テスト、膝屈伸力など6種類の体力測定を行い、変化を数値で実感できるよう工夫。開催の流れは、名古屋さんが準備運動を担当し、「きたえるーむ」から派遣されている柔道整復師の境佑哉さんによる健康講座を行い、最後に学生が考案したトレーニングを行う。学生は常に参加者の側に付き添い、支えが必要な時に転倒しないよう手を貸したり、目線を合わせて話し掛けたりと、高齢者に寄り添ったサポートをしている。教室は終始、笑い声と笑顔にあふれ、少しハードなトレーニングも個人に合った範囲で楽しみながら取り組める雰囲気だ。
 「最初は高齢者とどう接していいか分からず戸惑う学生が多いですが、少しずつコミュニケーションを取って活動をサポートできるようになると自信がつくようです。福祉施設での機能訓練に関心を持つ学生も増えて、進路の幅が広がりました。

 また、参加された方は効果が体力測定の数字に表れており、整骨院に通っていた方も体が動かしやすくなったと感想をいただいています。今後はこのような介護予防教室を運営するノウハウを積み重ね、人材を育てて市内各地に出向いて開催できるようにしたいと思います」と名古屋さんは手応えを語る。
 講師を担当する境佑哉さんも、「高齢者と関わりが少ない学生が、慣れてきて話しかけられるようになり、一体感が生まれる過程を見ることができました。参加者からは元気になった、ありがとうという言葉をいただいています。これからも活動を通して、高齢者の体の悩みを減らし、お互いに思いやりを持って生活できる元気と幸せの輪を広げたい」と話す。

三方良しの取り組みに

 この取り組みを無償でバックアップする同校の西巻英男教頭も、成果を実感しているという。「学生が地域の人との触れ合いを通してコミュニケーション力を高める良い機会になっています。そのため、卒業生が現場で即戦力になることができ、評価が高まってきました。この教室を提案し運営している名古屋先生は勤勉で実行力があり、将来指導者になる学生にとって目標となる存在です。参加されている高齢者にとっても、健康寿命が伸びるお手伝いになっていると思います。参加者、学生、学校の三方良しの取り組みになっているのではないでしょうか」。
 同校では、年代や障がいの有無に関わらず参加できるスポーツ・モルックの大会を主催するなど、地域貢献に取り組む。西巻教頭は、今後もこのような取り組みを続けていくと積極的な姿勢を見せる。

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事業推進課

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