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令和5年度国民健康保険のレセプト点検調査結果について(その1)

北海道保健福祉部健康安全局国保医療課

はじめに

 国民健康保険の事業運営は、被保険者に高齢者や低所得者が多いといった構造的な要因に加え、急速な高齢化等による1人当たり医療費水準が高いほか、加入者の所得額に対する保険料負担も著しく高くなっており、今後も極めて厳しい状況となることが予想されます。
 とりわけ北海道においては、1人当たり医療費が全国に比べて高い状況にある中、各保険者においては、国民健康保険事業の運営の安定化を図るため、レセプト(診療報酬明細書)点検調査や特定健康診査・特定保健指導の積極的な実施、後発医薬品に係る使用促進など、様々な医療費適正化対策に取り組んでいるところです。
 このたび、各保険者における令和5年度レセプト点検調査の実施状況(令和5年度診療報酬明細書点検調査実施状況報告書様式2-1)を取りまとめましたので、市町村保険者の状況について、今月と来月号の2回に分けてご紹介します。

第1 被保険者数等の状況(表1)

 令和5年度における年度平均被保険者数は99万1,754人と前年度に比べて4万7,482人の減少となっています。
 市町村へ送付されたレセプトの総枚数は1,640万1,829枚で、これにかかる診療報酬の保険者負担総額は、3,746億751万1千円でした。
 被保険者1人当たりの金額は37万7,722円、レセプト1枚当たりの金額は2万2,839円で、前年度と比較すると1人当たり金額で1万7,203円、1枚当たり金額では385円それぞれ増加しました。
 レセプト総枚数に対する項目別点検実施割合は、被保険者資格の確認、請求内容の点検ともに前年度と同数の100.00%でした。

第2 過誤調整の状況(表2)

1.被保険者資格点検調査によるもの
 被保険者資格関係の点検の結果、過誤調整した枚数、金額は5万1,645枚、14億3,360万4千円で、前年度より枚数で2,028枚、金額で5,757万7千円それぞれ増加しました。
(1)他保険者のもの
 当該保険者の被保険者であった者で、現在は他市町村の国民健康保険の被保険者であることにより過誤調整した枚数、金額は2万4,460枚、2億1,530万1千円で、前年度より枚数で8,351枚、金額で6,231万4千円それぞれ増加しました。
(2)他制度適用のもの
 以前は市町村の国民健康保険の被保険者であった者で、現在は健康保険や後期高齢者医療などの被保険者若しくは被扶養者である者、または生活保護の適用を受けている者であることにより過誤調整した枚数、金額は1万4,189枚、2億6,565万円で、前年度より枚数で4,197枚減少し、金額では124万5千円増加しました。
(3)その他
 被保険者証の記号番号の誤記・記入漏れ、被保険者氏名の誤記等のため過誤調整した枚数、金額は1万2,996枚、9億5,265万3千円で、前年度より枚数で2,126枚、金額で598万2千円それぞれ減少しました。
2.内容点検調査によるもの
 請求内容関係の点検の結果、過誤調整した枚数、金額は16万7,087枚、6億6,061万7千円で、前年度より枚数で7,620枚、金額で3,198万8千円それぞれ増加しました。
(1)請求点数誤りのもの
 健康保険法の規定による療養に要する費用の額の算定方法に基づく請求点数の誤りにより過誤調整した枚数、金額は475枚、97万9千円で、前年度より枚数で4枚、金額で48万5千円それぞれ増加しました。
(2)診療内容(妥当性)
 疾病若しくは症状から判断して投薬・検査等の必要性、または診療日数から判断して検査回数等に妥当性を欠く等の内容について、北海道国民健康保険団体連合会(以下「国保連合会」という。)に設置されている国民健康保険診療報酬審査委員会(再審査部会)に再度の考案を求め、患者の療養上、妥当または適切でないと認められたことにより過誤調整した枚数、金額は15万8,851枚、4億6,493万7千円で、前年度より枚数で9,704枚、金額で1,899万円それぞれ増加しました。
(3)その他
 横計・縦計等合計の誤り、縦覧点検の結果全部または一部重複の請求があったもの、給付対象外の疾病等について、過誤調整した枚数、金額は7,761枚、1億9,470万1千円で、前年度より枚数で2,088枚減少し、金額では1,251万3千円増加しました。

第3 再審査請求の状況(表3)

 レセプト点検により、投薬・検査等診療内容について疑義が生じ、国保連合会の国民健康保険診療報酬審査委員会(再審査部会)での再度の考案及び再審査請求を行ったレセプト枚数、金額は22万647枚、436億8,358万5千円で、前年度より枚数で18,742枚減少しましたが、金額では9億2,851万7千円増加しました。
 再審査請求により減(増)点されたものの枚数、金額は、14万9,944枚、4億8,047万1千円で、前年度より枚数で237枚、金額で3,334万3千円それぞれ増加しました。
 減点割合を枚数でみると67.96%と前年度より5.42ポイント増加しました。

第4 返納金等の調定状況(表4)

 給付発生原因関係等の点検結果により返納金(徴収金)・第三者納付金として調定した件数、金額は6,578件、41億1,965万6千円で、保険者負担総額の0.11%に相当しています。
(1)不正利得・不当利得
 不正利得・不当利得に関する件数、金額は6,095件、2億4,459万8千円で、前年度より件数で543件、金額で1,968万5千円それぞれ減少しました。
(2)交通事故
交通事故に関する件数、金額は353件、1億4,846万2千円で、前年度より件数で67件増加しましたが、金額では2,036万2千円減少しました。
(3)業務上傷病
 業務上傷病に関する件数、金額は77件、2,237万4千円で、前年度より件数で4件増加し、金額では470万8千円減少しました。
(4)公害健康被害
 公害健康被害に関する件数、金額は、令和4年度と同様に令和5年度も該当するものはありませんでした。
(5)その他返納金
 不正利得・不当利得、交通事故、業務上傷病及び公害健康被害以外のものの件数、金額は41件、422万2千円で、前年度より件数で17件増加し、金額では95万1千円減少しました。
(6)収納状況
 令和5年度に返納金(徴収金)及び第三者納付金として調定した金額のうち、収納済の金額は3億5,206万5千円で、前年度より3,457万7千円減少しました。


お問い合わせ

総務部事業振興課

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