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涼風清談

昨年6月に誕生した「日高山脈襟裳十勝国立公園」の太平洋側西部のすそ野に平取町は位置し、面積は743k㎡、85%が山林で、一級河川沙流川が町内を南北に還流しています。
 主たる産業は農林業で、とりわけトマトの生産では全国屈指の産地として、年間1万トン以上、販売額40億円を超え、地域団体商標に登録された「びらとりトマト」の名で、主に近畿地方や首都圏に出荷されています。
 また、当町ではアイヌ文化の振興に以前から取り組んでおり、地域に色濃く残るアイヌ文化の保存継承のため、伝統的生活空間イオルの再生事業を始めとした、伝承者などの人材育成や自然素材の確保のための事業を進めています。
 さて、本町の人口は令和7年3月末現在で4,377人、2,356世帯、国民健康保険の加入者は1,171人、705世帯となっております。加入率は被保険者数で26.8%、世帯数で29.9%となっており、65歳以上の加入者数は408人と加入者全体の34.8%を占めている状況です。
 町民が心身ともに健康で、毎日を生き生きと暮らせることがまちづくりの基本と捉え、平取町では令和6年度をスタートとする「第1期平取町健康増進計画」を策定し、健康寿命の延伸を目標に計画を推進していくことにしています。合わせて平取町国民健康保険第3期データヘルス計画及び第4期特定健康診査等実施計画を策定し、町民に血糖値の高い方が多く、糖尿病にかかる医療費の増加、糖尿病性腎症による医療費の増加に着目し、特定健診受診率の向上や生活習慣病重症化予防事業を強化することにしています。特に特定健診の受診率は全道平均より高い数値とはなっていますが、さらに高い数値目標を掲げ、その達成に向け担当スタッフはもとより、関係団体の協力を得ながら努力をしているところです。
 また、人は食べなければ生きてはいけません。古くから「医食同源」ともいわれ、言わずもがなバランスの取れた規則正しい食生活は健康に暮らすうえでの大切な条件となります。食は健康の基本という考えからも、町民の皆さんが食を通じ健康を考え、元気に暮らしていただくために、平取町では平成22年に「平取町食育推進計画」を策定し、現在は3期目となる計画に則した取り組みを進めています。
 地域密着型食育事業の一環として、平取高校のトマトクラブでは毎年、地元食材を使ったオリジナルのメニューを情報発信していますし、クラブ考案のレシピによるお弁当は地域の行事などでも提供されています。
 びらとりトマトをはじめとする野菜やびらとり和牛など、新鮮で栄養価の損なわれない地元食材を心がけて摂るようにすることで、健康を維持することや、地元を再発見するような機会にも繋がっていくと思っています。
 これからも町民が健康で、楽しく生きてゆくことができ、わが町の課題について話し合い、町の将来をみんなの力と連帯で創造することがまちづくりの究極の目標と位置づけ、各施策に取り組んでいきたいと考えています。
 トマトの町の町長ということでもないのですが、私は毎朝、トマトジュースを飲んでいます。これからの旬の時期は新鮮このうえない、果汁滴る完熟トマトを種が飛び出す勢いでかぶりつき、ある時は冷凍トマトをジューサーにかけたフレッシュジュースを朝の空の胃袋に流し込む。本当にうまい!これこそ、このトマトの町に住む人間の特権であり最大の健康法と決めつけ、小さな幸福感に浸っているのです。おいしいトマトを食べに一度おいでください。

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事業部事業推進課

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