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北海道の国保 令和7年(2025年)8月号

ー 時流 ー

地域医療2040年への備え

北海道大学名誉教授 前沢政次 

 医療機関からも福祉サービス機関からも悲鳴が聞こえる。
 2024年度の診療報酬、介護報酬の同時改定。診療報酬はプラス幅があまりに狭く、介護報酬の中で居宅介護に至ってはマイナス改定である。
 必要経費は物価高で高騰、人件費もそれに呼応するかのように増加し、診療および介護報酬は伸びない。それに加えて人材難。職員不足が止められない。しかも、患者数、利用者数が減少し始めている。今後どうなっていくのか。
 2040年には、高齢者人口の増加(高齢者が全人口の約34.8%を占める)、現役世代の急減(1.5人の現役世代が1人の高齢者を支える)、社会保障への影響(介護福祉の人手不足、社会保障費の増大)が問題となる。これらは日本の経済や社会保障に大きな影響を与える。
 筆者は2040年問題に関し、北海道京極町(当時人口約3,500人)、夕張市(当時人口約7,000人)で過疎地医療を経験し、おおよそ「予知できる未来」であると考えている。
 また、夕張市を辞して宮城県に係わることとなり、東日本大震災の後遺災害についても、心を痛めてきた。ひとつの例をあげると、災害公営住宅(復興住宅)入居者の孤独死がある。宮城県では2017年以降年間30~50人が孤独死している。岩手県、福島県が減少傾向にあるなか、宮城県は高止まりのままである。(河北新報 2025年2月20日朝刊)
 緩徐か急激かの違いはあれ、人口の減少や過疎化のプロセスでどのようなことが起こりやすいか、これらの地域から学ぶことが多い。
 予知できることは①スタッフなど働き手が減少する、②入院・入所者が減少する、③経済的に厳しい世帯が増加する、④人が孤立化しやすい、⑤高齢者・障がい者などが暮らしづらくなる、⑥支援困難事例が増加する、などである。
 準備すべきことは①施設のダウンサイジング、②人材の確保・育成、③ソーシャルワークの充実、④重層的支援、⑤都市部との連携、⑥ケアの質向上、などである。
 施設のダウンサイジングは比較的容易にできる。ただし、自治体立の施設では、地域住民の納得が必要だろう。方法としては住民集会でのワークショップ開催などがある。人材確保は難しい。先の見えない自治体に就職してくれる若者はほとんどいないからだ。その点は都市部との連携、特に人事交流に期待をしたい。
 医療と介護の連携も叫ばれて久しいが、さほど進展しない地域もある。原因はソーシャルワークが弱いことにある。まだまだ医療の側の理解が進んでいない。重層的支援は福祉の側から、高齢、障害、子ども、生活困窮の各制度のはざまを、相談支援、参加支援、地域づくりで補って行くものである。
 これらを通してケアの質向上が図られる。そのベースには地域に暮らす人、誰もが人権尊重され、居場所とつながりを確保できることである。2040年は近づいている。


ー 涼風清談 ー

 雄武町は北海道の北東部、日本最北の稚内市と世界自然遺産「知床」で有名な斜里町のちょうど中間地点に位置し、オホーツク海の豊富な海産資源と、広大な大地を利用した畜産資源に恵まれた「自然と資源の豊かな町」です。
 観光のシンボルは、オホーツク海の水平線から昇る「日の出」です。なだらかなオホーツク海のラインからほんの少し突起した「日の出岬」には、温泉入浴施設やキャンプ場が整備され、まちの観光拠点となっています。雄武市街の中心には「道の駅おうむ」があり、船を連想させるスカイキャビン型の展望台からは雄武の街並みとオホーツクのパノラマが楽しめます。
 当町の人口は、令和7年6月末現在4,029人、2,258世帯。このうち国民健康保険加入者は1,164人で人口に対する加入率は、28.89%、加入世帯は620世帯で全世帯の27.46%となっております。
 雄武町では、令和6年度に機構再編を行い、地域防災室、DX推進室、公共交通対策室、ふるさと納税推進室、地域医療対策室、こども未来室を新設しました。地域医療対策室では、令和5年度に町立国民健康保険病院において策定した、「国民健康保険病院経営強化プラン」に基づき潜在する外来患者等の医療提供を確保するため、町内の医療機関に対する助成支援を創設するとともに、開業医誘致制度も新たに創設し、町内医療体制の存続を目指しています。
 保健医療の充実としては、疾病の予防と健康の増進として、生活習慣病患者やその予備群の減少に向け、一次予防に重点を置き、保健指導や栄養指導を効果的に行うとともに、特定健診や各種がん検診などの保健事業により、病気の早期発見、早期治療、重症化の予防を促進しています。また、一般健診や歯科健診、健康教育や食育なども各年齢層に応じた幅広い事業を展開し、未成年と高齢者への積極的な活動を行っています。特に若年層を対象とした一般健診では、健診を受けやすいよう多様な機会の提供や周知など工夫を凝らしているところであります。
 政策事業としては、国民健康保険保険事業において、特定健診の特定保健指導の対象外となった方(予備群)に対する生活習慣病の早期発見、早期予防対策の支援等を行うため、内臓脂肪症候群該当者及び予備群を減少させ、重症化の予防と医療費を抑制するため、特定健診(町独自項目)及び歯科に係る保健指導の実施、特定健診(集団・個別)の基本項目以外に町独自項目を実施しています。また、早期からの口腔内の健康を促すため、学童期(小学1年生~6年生)とその保護者を対象に4回(5日間)の保健師及び歯科衛生士による保健指導、効果的・効率的な保健事業を推進するとともに、特定健診の特定保健指導の対象外となった方(予備群)を抽出し、受診勧奨などを実施しています。
 国内各自治体における人口減少には、労働力人口や消費人口・市場が減少すると言われており、出生率の地域差との人口移動も考慮し要因を探る必要もあります。特に出生率向上には即効薬はないと言われている中で、こども家庭庁における異次元の少子化対策を積極的に進める必要があるとも考えています。

 

 日高山脈と太平洋に面した自然豊かな町で、北海道では珍しく、夏は涼しく、冬の雪が少ないのが新冠町の魅力です。
 産業では、軽種馬、酪農、畜産、水稲など多岐にわたりますが、特に競走馬の生産・育成が盛んで、ハイセイコーやナリタブライアンなどの名馬や、近年では第87回日本ダービーを制したコントレイルなど、G1レースで活躍する多くの馬たちが生産されており、町外から多くの観光客が訪れています。
 特に「サラブレッド銀座」と呼ばれる牧場群は、約8㎞の道程に牧場が連なっており、放牧されている美しいサラブレッドの姿をみることができるため、人気の観光スポットになっています。
 他にも、レコードを収集、保存、公開するユニークな町営施設「レ・コード館」があり、施設内では、全国から集まった膨大なレコードの他にも歴史的価値のある蓄音機なども展示されています。見学コースではリクエストに応じてレコードを聴くこともでき、ホーンの直径が1.7mある蓄音機から流れる音はまさに圧巻。音楽好きにはたまらない空間です。
 国民健康保険においては、令和7年7月末現在832世帯、1,251人加入で国保加入者は年々減少しているが、前期高齢者の割合が高く高齢化は進行しております。
 健康課題としては、総医療費に占める疾病別の割合を国や道と比較すると基礎疾患の割合が高いため、基礎疾患と重篤な疾患の重なりが懸念されています。重篤な疾患を予防するためには、特定健診を通じて、早期発見・早期治療をすることが重要であるため、受診率向上を目標に取り組みました。
 特定健診に関心を持ってもらうため、被保険者をパターン別に分類し、それぞれに違うリーフレットや案内を送付。その他にも広報・周知活動の強化や、対象者への個別勧奨も行い、令和4年度の受診率は、令和3年度の受診率26.5%から31.1%に上がり、徐々に成果が見え始めてきています。
 これからも新冠町のみなさんが、気軽に相談できる場所として、また支援を行う拠点として、「介護」「福祉」「健康」「医療」など様々な面から支えられるように、地域包括支援センターや新冠診療所との連携を強めていき、よりよいサービスを提供できるよう取り組んでいきます。

ー北海道内市町村保健師合同就職説明会 ー
 北海道市町村保健活動連絡協議会は6月28日、北海道内市町村保健師合同就職説明会を国保会館で開催した。国保会館の2フロアで76市町村がブースを構え、保健師の仕事内容やわがまちの魅力を伝えるさまざまな掲示物、パンフレットなどを用意して参加者を出迎えた。また、参加市町村を総合振興局・振興局に分けてスタンプラリーを行うなど多くのブースを回ってもらう工夫を凝らし、会場は最後まで市町村担当者の話を聞きに訪れる参加者で活気にあふれていた。今回の特集では、参加した全市町村のブースと、市町村担当者および参加者の声を紹介する。
  令和5年度から始まり今回は3回目となる説明会。保健師を志す学生および社会人を対象としており、看護系の大学や保健師養成学校等に告知し参加者を募集した。参加市町村は、76市町村(担当者177名+関係者8名)。参加者数は、前年の92名を大きく上回る131名(保健師養成課程:62名/看護師養成課程:63名/社会人:6名)。参加市町村・参加者ともに年々増加していることから、保健師の人員確保が各市町村の課題である一方、求職者からの関心も高いことがうかがえる。
 開会と同時に多くの参加者が訪れ、各ブースで市町村の担当者から説明を受けた。それぞれの市町村で、保健師を志す人に興味を持ってもらえるようパンフレットやご当地キャラクターのノベルティー・特産物など“お土産”も充実。また、保健活動や職場の雰囲気、インターンシップ制度など具体的な情報を求める参加者も多く、意識の高さが表れていた。人気のブースでは参加者が行列を作り、整理券が配られるところもあった。

 その他、道の保健師が対応を担当し、保健師の仕事について幅広く相談できる「お仕事相談ブース」や、各市町村のパンフレットを収集できる「資料ブース」を開設。各総合振興局・振興局を回ると特典があるスタンプラリーも前年に引き続き開催した。また、本会の職員が会場を巡回し、どこのブースを訪れようか迷っている参加者から話を聞いて、希望に合う市町村のブース訪問をサポートした。
 参加した市町村は保健師の欠員や将来の人員の不安を抱えているところが多く、担当者は参加者に熱心にアピールするだけでなく、求職者の声を聞いて今後の参考にしたいと話していた。保健師を志す参加者は、もともと希望していた市町村だけでなく、意識していなかったブースで話を聞いて魅力を感じたという人も多かった。会場は終始、和やかに対話をする市町村担当者と参加者でにぎわった。

市町村担当者・参加者の声

【礼文町 担当者】
  保健師を募集してもなかなか応募がなく、人員的には不足している状況。次世代に向けて計画的に採用するために参加した。礼文島では住民との距離感が近く、小規模だからこそできる保健活動の面白さがある。医師や看護師、ケアマネジャーと協力しないと保健活動が成り立たないため、チームワークが良くみんなで知恵を絞って対応しているところにも魅力がある。1年目でも、自ら考えて活動できるチャンスがあるのが良いところ。 

 島からすぐに大きな病院に行くことは難しいため、元気で暮らすための予防活動に力を入れている。住民は健康に対する意識の温度差が大きいため、生活の場で健診のチラシを配ったり、診療所の先生から声掛けをしてもらう工夫をしている。また、自分たちの知恵だけでは新たな視点を得ることは難しいため、外部の講演を聞いて島の人に還元していくような活動もしている。
 今回の参加者は皆さん積極的で、将来を見据えて「保健師になりたい」という希望を持って来てくれている。保健師の仕事の魅力を知って、就職してほしい。

礼文町のブースを訪れた札幌市の学生・保健師専攻1年(標津町出身)
 助産師志望だったが、大学での実習を通して住民の生活に密着して健康づくりを支援する保健師の仕事に関心を持った。地元の近くの自治体の話を聞いてみたいと思っている。
 礼文町の話を聞き、学会などに積極的に参加して得られた経験を保健事業に生かしているところに魅力を感じた。たくさんの市町村が来て説明してくれるのは大変良い機会なので、多くのブースを回ってみたい。 

【釧路町 担当者】
 欠員補充として来年度の採用を予定している。今回のブースでは、保健師の具体的な業務のほか、釧路町に住むイメージやワークライフバランスについても伝えている。職場の雰囲気やメンバーの人柄、働きやすさは多くの参加者が求めている情報だと考え、メンバー一人一人を写真付きで紹介したポスターを作成し、釧路町に来てほしいというメッセージを載せた。特に、年数に応じて身に付くスキルなども伝えることで、キャリアを積むイメージを伝えている。
  釧路町の魅力は、住民との距離感が近く、名前で呼ばれたり指名で相談があったりするなど深い関係性が築けること。早くからネウボラ(妊娠期から就学前の子どもの成長・発達を支援する)事業に取り組み、子育てしやすいまちづくりに取り組んでいる。担当ごとに分散配置をしながらリーダーミーティングを通して横のつながりを持っているので、専門性を深めながら課題を共有して連携できる。プリセプター制度や管理職の研修など人材育成の制度も充実していることもアピールしている。
 保健師の人材確保に苦慮している市町村にとって、このような全道規模での合同就職説明会は、非常に効果的と実感しており、今後も継続した開催に期待している。

釧路町のブースを訪れた札幌市の社会人・看護師3年目(江差町出身)
 
大学時代から保健師に関心を持っており、看護師の経験を積んでから専攻科に行くことを選んだ。今回は大学の後輩が誘ってくれたので参加した。札幌近郊や地元の近く、道内の大規模の都市を中心に回っている。
 
釧路町は保健師活動に力を入れていること、かける思いが伝わってきた。特に、保健師10名がお互いの良いところを紹介した文を見せてもらい、共感や感情面も大切にする保健師の本質が見えると感じた。保健師は地域の人と顔見知りになり、妊婦や母子、成人などさまざまな側面で包括的に介入できるところに魅力を感じる。

【美深町 担当者】
 保健師の人員が常に足りない状態なので、求人のきっかけにと思い参加した。デジタルサイネージを使って動画を流し、保健センターの雰囲気、美深町の良いところや職員住宅の建設の様子などをアピールしている。動画に足を止めてくれた参加者が多くいたので、スムーズに説明ができた。
 美深町には病院の外来で勤務していた助産師がおり、妊娠から生まれるまで専門職がサポートできることが強み。子ども家庭センターでは母子のサポートや虐待などの相談を受けており、他団体との連携も図りながら子育て支援に力を入れている。やはり、今回の参加者にも助産師がいることに注目してもらえた。
 町は生活面も充実しており、職員住宅は新しく部屋も広く、家賃が安い。町なかでは飲食店も充実している。道北の小さな町だが、話を聞いてもらい興味を持ってもらえた手応えがある。小規模の町には住民の声がしっかり聞けるという良さもあり、そこが保健師の求職者が求めている部分と一致することもわかった。

美深町のブースを訪れた札幌市の学生・看護学科3年(札幌市出身)
 高校の進路選択時、コロナ禍だったため公衆衛生に関心を持ち、保健師専攻科に進める大学を選んだ。
 今回の説明会では自分が考えていなかった地域の話も聞き、いろいろな選択肢があることを知れたので、来て良かった。人口規模を考えると札幌周辺に魅力を感じる。美深町では小規模の自治体ならではの取り組みを細かく聞くことができ、規模が大きい市町村では担当が分野に分かれるが、小規模の自治体では地域単位でさまざまな分野にわたって住民に関われることに魅力を感じた。例えば、出生数が限られているからこそ母子の支援では一人一人に深く関われることもわかった。自分は人と深くコミュニケーションをとることが好きなので、自分なりの強みを生かしたい。

【美唄市 担当者】※初参加
 美唄市では、子ども家庭センターの新設に向けて専門職の採用を予定している。新任期(1〜3年目)の保健師もいる。定着を目指し、要望を聞きながら育成したいと考えている。
 今回のブースの掲示物は新任期の保健師を中心に考えた。前年に説明会に参加した保健師がおり、学生が興味を持つような掲示を考えてくれた。特に、写真を使って職場やまちの雰囲気が伝わるよう工夫した。美唄市は現任教育の体制がアピールポイント。1日・1週間のス
ケジュール、1年目・2年目・3年目の担当分野や身に付くスキル、休日の過ごし方を紹介している。観光の部署もグッズを貸してくれた。旭川や札が近いことも利点として紹介した。
 参加者から人口規模などを聞かれ、それぞれ活動したい自治体の人口規模なども考えていることに気付かされた。
 美唄市は市全体で地域おこしデザインに取り組む姿勢があり、専門職以外とのつながりを楽しみながら関わっていけるのも特長的。住民の保健推進員、運動推進員、食生活推進員などと共に組織形成を図り、健康づくりを進めている。医療の網目にかからない人を救うのが保健師の役割。誰も取りこぼさない地域づくりを進めたい。
【陸別町 担当者】※初参加
 将来に向けて採用活動を行うため、令和5年度の第1回開催時に他の市町村のブースを見せていただき、参考にして今回初めて参加した。
 陸別町の保健事業では、特定健診の受診率が令和2年度、3年度に全道1位になり、さらに保健指導の成果も上がり、医療費削減にも貢献している。市町村の保健師は、予防活動を通して病気を予防することが住民の幸せにつながり、医療費削減と財政の安定に貢献できることがやりがいになる。多くの参加者がブースに来て話を聞いてくれた。共感してくれた方にぜひ就職してほしい。インターンシップ制度も設けているため、興味を持ってくれたら参加してほしいと考えている。
 参加者からは保健指導をどのように行っているか、地区ごとの担当か事業ごとの担当か(実際は両方を組み合わせている)など具体的な質問があり、意識の高さがうかがえた。

札幌市の学生・看護学科3年(釧路市出身)
 大学でこの説明会の話を聞き、社会人の先輩を誘って来た。親戚が自治体で介護福祉の仕事をしており、家庭訪問などの関わりをしているので、保健師には中学生のころからイメージを描いて関心を持っていた。
 今回は地元の近くや札幌近郊などの市町村ブースを回っている。利尻町では、住民を大切にするには自分たちのケアも大切であるという考えからワークライフバランスに配慮しているという話を聞き、保健師活動として大切な視点だと感じた。地域ぐるみで住民と深く関われるところが保健師の魅力だと改めて感じた。

お仕事ブース・北海道の担当者
 お仕事ブースには11名の参加者が相談に訪れた。そのうち、ほとんどの参加者から「病院などで看護師の業務を経験してから保健師になったほうがいいか」という質問を受けた。実際は、新卒で保健師として就職する場合は教育制度や現場での経験でさまざまなことを吸収して成長できるし、看護師の経験を積めば臨床経験に基づいて根拠を持って住民に説明ができるため、どちらも良さがある。さらに、違ったキャリアを持つ人が経験を生かして一緒に働けることも保健師の良さだと話した。
 「市町村と道の保健師の違い」についても多く聞かれた。市町村は住民の身近な存在として健康を支えられるし、道は市町村の保健師を応援できる面白さがある。実際、どこの市町村も保健活動を頑張っているため、応援のしがいがある。そのような魅力を伝えている。

ー 北の恵み ふるさと健康料理 ー

森町の特産 トマト


 温泉熱を活用した濃厚トマト
 
 北海道の南西部に位置し、秀峰駒ヶ岳と内浦湾に囲まれた森町は、豊富な海・山の幸や野菜、駅弁のいかめしが有名です。
 森町の濁川地区にある森地熱発電所は、1982年に運転を開始した北海道唯一の大規模地熱発電所。噴出する蒸気と熱水のうち、発電に利用しない熱水の一部が地域に提供され、熱交換器で温めた温水が施設園芸ハウスに供給されています。その温水をハウスの地表に張り巡らせたチューブに流し加温することで、ハウス内の温度は外気がマイナス15度からマイナス20度になる厳冬期でも10度前後に保たれ、春から秋にかけて長期間トマトの収穫が可能です。
 トマトは、ビタミンA、ビタミンCなど美肌効果や風邪予防に効果的なビタミン類、カリウムや食物繊維は腸内環境を整えてくれて、β-カロテン、リコピンは抗酸化作用があり、栄養が豊富に含まれています。熱に弱い栄養成分や、加工品にしたときに吸収しやすい栄養成分があるので、生のトマトと加工したトマトをどちらも食生活に取り入れると良いです。
 今回は森町のトマトを使った「サバ缶のトマトカップ焼き」、「トマト麻婆冷奴」の2品を紹介します。レシピ考案には森町食生活改善協議会のみなさんにご協力いただきました。栄養満点のトマトをよりおいしくいただけるものになっていますのでぜひ作ってみてください。
(レシピ:森町食生活改善協議会/文:森町保健福祉子育て課健康増進係管理栄養士 橋本春花)

サバ缶のトマトカップ焼き

◆材料(2人分)
トマト    
サバ水煮
タマネギ
大葉
ショウガ
スライスチーズ
(とろけるチーズ)
塩こしょう
サラダ油

   大2個
   1缶
   1/4玉
   4枚
   1かけ
 
   2枚
   少々
   大さじ1

◆栄養成分(1人分)
エネルギー345kcal、たんぱく質23.5g、脂質26.3g、カルシウム125㎎、食塩相当量0.6g

◆作り方
トマトはヘタの方を切り落とし、底を安定させるため少し切り落とし、スプーンで中身をくり抜く。タマネギと大葉はみじん切り、ショウガはすりおろす。
フライパンを中火にかけ、汁気を切ったサバ、タマネギ、ショウガ、トマトの中身を汁気が無くなるまで炒め、塩こしょうで味をつける。
③ ②と大葉、チーズ1枚をよく混ぜる。
くり抜いたトマトにを均等に入れ、残りのチーズを上に乗せてフライパンで中火で5分焼いてチーズが溶けたら完成。

トマト麻婆冷奴

◆材料(4人分)
トマト    
枝豆
豚ひき肉
タマネギ
【A】水
【A】しょうゆ
【A】酒
【A】オイスターソース
かたくり粉
みそ
砂糖
豆板醤
ニンニク
ショウガ
赤トウガラシ
ごま油
絹ごし豆腐

大3個
20本分
250g
1/4玉
100ml
大さじ1
大さじ1
大さじ1
大さじ1
大さじ1
小さじ2
小さじ2
1かけ
1かけ
1本
大さじ1
1丁













◆栄養成分(1人分)
エネルギー311kcal、たんぱく質20.8g、脂質18.7g
カルシウム106㎎、食塩相当量1.9g
◆作り方
トマトは2cm角に切る。枝豆はむいておく。タマネギはみじん切り(空気にさらして辛みをとっておく)、ニンニク・ショウガもみじん切りにする。
【A】は混ぜ合わせておく。
フライパンにごま油とニンニク、ショウガを入れて熱し、香りが出たらひき肉を加えほぐしながら炒める。
種を取った赤トウガラシと【A】を入れて強火で煮立たせる。
とろみがついたらトマトを加え、手早く炒め合わせる。全体がなじんだら火を止めて枝豆を入れる。
器に豆腐を盛り付け、トマト麻婆をかけて上にのタマネギをちらして完成。
ー レオおばさんはレオナルド ー

転倒予防体操③
~長く自分の足で歩くために~

福岡永告子 FUKUOKA Etsuko(文) 吉田健吾 YOSHIDA Kengo(企画・編集・モデル)  

「歩く」は健康のバロメーター

 「歩く」という行為は、ふだん私たちが最も頻繁に行っている行為です。
そして、この歩行の維持は「健康長寿」を維持する上でとても重要な役割を果たすことが実証されています。介護予防教室の参加者からも「いつまでも自分の足で歩きたい」「トイレに自分で行き排泄する力を失いたくない」と切実な声も聞かれます。

高齢者が「歩けなくなる」原因

 高齢者が歩けなくなると、希望に沿った生活が遠ざかり、生活の質(QOL:Quality Of Life)も低下します。買い物や、通院ができなくなり、自宅に閉じこもりがちになって、心の健康にも影響を及ぼします。
 高齢者が歩けなくなる原因はさまざまありますが「筋力の低下」や「慢性疾患の既往」「骨や関節の疾患」などが挙げられています。
 運動不足 
 「使わない筋肉はなくなる」といわれています。特に高齢になると、意識して動かないと、どんどん筋肉は  減ってしまい、足の老化が加速します。
 関節の痛み
 歩くときに必要な関節である膝や股関節に痛みがあると、自然と体を動かさなくなります。そうすると、筋肉を使わなくなって、どんどん筋力が落ちてしまうのです。「痛いから動かない → 筋肉が弱る → もっと動けなくなる」という悪循環に陥ります。
3 認知症の影響
 認知症の中で最も多い「アルツハイマー型認知症」では歩幅が狭くなり、すり足でゆっくり歩くという特徴があります。さらに背中が丸まって前かがみの姿勢になるため、バランスを崩しやすくなり、転倒のリスクが高まります。
4 入院による体力の低下
 入院中は安静にする必要があるため、活動量が減って体力の低下を招きます。年齢を問わず、1週間〜2週間程度の入院でも想像以上に筋力は落ちるといわれています。
5 低栄養によるエネルギーの低下
 体を動かすのに必要なエネルギーや、筋肉や骨などを作るタンパク質が足りない状態になり、筋肉量も落ちて活動量が減ってしまう。

歩くために必要な筋力

 「歩く」ためには地球の重力に逆らって体を持ち上げ、背骨を伸ばして支え続けることが必要です。「重心」といわれるものを移動させるために、足や手(前足)の上に背骨をしっかりと安定させてのせておくことが必要になってきます。
 今回は、鍼灸師、柔道整復師、介護福祉士の企画編集で、
脚 (踏む力、蹴る力)
背中(腕を引く力、背中を支える力)
お腹(足を引き上げる力、お腹を支える力)のプログラムをご紹介します。
 動画では自分の体のチェックもできるプログラムから始まります。
 ぜひ、動画も活用していただきたいと思います。
転倒を防いで、いつまでも自分の足で歩いていきたいですね!

転倒予防体操③

 
転倒予防体操③
https://youtu.be/3kCkusyc2Tw

これまでの動画
https://k2-wellness.net/
メンバーページパスワード「Leo1989119」

今月のフィットネストーク 
湘南海岸をドライブ

 関東のお盆は7月13日から16日です。実家の静岡。藤沢のお墓参りに行って来ました。去年の猛暑は感じられず、ドライブを楽しむ余裕がありました。湘南のサーフスポット沿いの海岸通りを車で走りました。サーフボードをかかえて、男女問わず水着やウエットスーツで道を闊歩するサーファー、自転車やスクーターにボードを積んで狭い車道をすれすれに行き交うサーファーたち、久しぶりに見る光景でした。実は若いころウインドサーフィンに夢中で、初任給で買ったのはウインドサーフボードでした。私が見たサーファーは決して若い人たちだけではなく、1980年代に青春真っ盛りだった50歳~70歳のサーファーがたくさんサーフィンを楽しんでいました。サザンオールスターズの‶勝手にシンドバッド″のヒットが1978年ですから、まさにその年代です。若いころと体形も体力も違うと思いますが、好きなことを思うままに楽しんでいる姿に、小さな感動と、勇気をもらいました。84歳の夫婦サーファーもいると聞きました。写真を見せていただくと、体も引き締まっていて、日に焼けた笑顔は晴れやかで、憧れます‼
 北海道の7月は考えられないくらいの猛暑になりました。ウインドサーフィンはできかねるので、せめて、プールに行こうと思います。熱中症に気をつけて夏を楽しみましょう!


令和6年度北海道国民健康保険保険給付費等交付金の交付状況について

北海道保健福祉部健康安全局国保医療課

 北海道国民健康保険保険給付費等交付金について
 国民健康保険保険給付費等交付金は、市町村に対し、「当該市町村の国民健康保険に関する特別会計において負担する療養の給付等に要する費用その他の国民健康保険事業に要する費用について、国民健康保険保険給付費等交付金を交付する。」(国保法第75条の2)ことになっており、保険給付費等の支給に要した費用を交付する「普通交付金」と財政状況その他の事情に応じて交付する「特別交付金」に分かれています(算定政令第6条)。
 令和6年度の交付実績は、普通交付金が3,671億2,150万円、特別交付金119億5,944万円、合計3,790億8,094万円となっています。


1 普通交付金

 普通交付金については、市町村による療養の給付に要した費用の額から当該給付に係る一部負担金に相当する額を控除した額並びに入院時食事療養費、入院時生活療養費、保険外併用療養費、療養費、訪問看護療養費、特別療養費、移送費、高額療養費及び高額介護合算療養費並びに出産育児一時金等及び葬祭費並びに審査支払手数料の支給に要した費用全額に相当する額の合算額から、法第64条第1項の規定による損害賠償金、法第65条第1項の規定による徴収金並びに同条第3項の規定による返還金及び加算金の調定額の合算額を控除して得た額を交付するものです。
 なお、市町村が、北海道国民健康保険団体連合会(以下「国保連合会」という。)へ普通交付金の収納に関する事務を委託する療養の給付費などの費用については、国保連合会から知事へ提出される請求額リストを市町村からの請求と見なし、年間支払計画の範囲内において、国保連合会へ支出します。この場合において、市町村は、国保連合会からの直接支払に係る費用の請求額と同額が知事から概算交付されるものとして取り扱うものとし、交付金等省令第2条第1項に基づき、市町村が国保連合会に支払うべき費用の額とこれを相殺するものです。


2 特別交付金

 特別交付金については、当該市町村の財政状況その他の事情に応じて交付することになっており、市町村の申  請に基づき、算定政令第6条第6項各号に掲げる額の合算額を交付するものです(道国保条例施行規則第4条第1項)。
 算定政令第6条第6項第1号及び調交省令第6条の規定に基づき国が当該市町村における災害その他特別の事情に応じて交付する額(国の特別調整交付金) 交付実績40億6,112万8千円
 算定政令第6条第6項第2号の規定に基づき国が当該市町村の取組に応じて交付する額(保険者努力支援制度交付金) 交付実績26億2,307万8千円
 算定政令第6条第6項第3号の規定に基づき道が繰り入れる額のうち、知事が定める基準に基づき算出した額(都道府県繰入金2号分) 交付実績43億4,379万7千円
 算定政令第6条第6項第4号の規定に基づき国が当該市町村による特定健康診査等に要する費用に応じて負担する額及び同項第5号の規定に基づき道が当該市町村による特定健康診査等に要する費用に応じて繰り入れる額(特定健康診査等負担金) 交付実績9億3,144万2千円

ウの都道府県繰入金2号分の詳細については、次のとおりです。

 
(1)災害等による保険料(税)減免
 
 災害等により保険料(税)の減免を行った場合に交付します。
 交付実績は8保険者1,154万1千円で、前年度に比べて323万4千円の増となっています。

(2)結核・精神医療費多額

 結核・精神の疾病に係る療養給付費等が多額となっている場合に交付します。
 交付実績は42保険者9,957万7千円で、前年度に比べて4,052万8千円の減となっています。

(3)広域的な事業運営の推進

 国保運営の広域化の推進に資する次の事業の実施費用に対して交付します。
① 滞納整理組合等の運営費用負担金
 保険料(税)の広域的な滞納整理を行う滞納整理組合等の運営費用負担金がある場合に交付します。
 令和6年度の交付実績はありません。
② 滞納整理組合等の設立準備費用
 保険料(税)の広域的な滞納整理を行う滞納整理組合等の設立準備費用がある場合に交付します。
 令和6年度の交付実績はありません。
③ 保険運営の広域化
 一部事務組合又は広域連合等や市町村合併等により保険運営の広域化を図る場合に交付します。
 令和6年度の交付実績はありません。
(4)医療費適正化等の事業実績
医療費の適正化、収納率の向上等のため、次の各事業の実施費用に対して交付します。
① 保健事業費多額
 保健事業に要する費用が多額となっている場合に交付します。
 交付実績は26保険者3,843万8千円で、前年度に比べて1,614万7千円の増となっています。
② 被保険者証の交付支援
 資格証明書及び短期被保険者証以外の被保険者証の発送費用のうち、被保険者証の受領確認ができる送付方法の特殊料金等がある場合に交付します。
 交付実績は83保険者2,229万4千円で、前年度に比べて181万8千円の増となっています。
③ 災害等以外の保険料(税)減免
 災害等以外の事由により保険料(税)の減免を行った場合に交付します。
 交付実績は53保険者1億4,026万8千円で、前年度に比べて231万8千円の減となっています。
④ インフルエンザワクチン接種等費用
 当該年度の初日において65歳以上の一般被保険者に係るインフルエンザ又は当該年度末に65歳以上となる一般被保険者に係る肺炎球菌感染症のワクチン接種に係る費用がある場合に交付します。
 交付実績は130保険者2億2,893万円で、前年度に比べて5,572万3千円の減となっています。
⑤ 医療費通知
 医療費通知の実施費用がある場合に交付します。
 交付実績は157保険者1億3,505万円で、前年度に比べて333万3千円の増となっています。
⑥ 国保直営診療施設の設備等
 直営診療施設の新築・増改築等や医療機械器具の購入費用がある場合に交付します。
 交付実績は38保険者9,038万1千円で、前年度に比べて2,854万3千円の増となっています。
⑦ 収納率向上対策事業
 保険料(税)の収納率向上対策事業に要する費用がある場合に交付します。
 交付実績は130保険者6億2,011万7千円で、前年度に比べて97万7千円の減となっています。
⑧ 医療費適正化対策事業
 医療費適正化対策事業に要する費用がある場合に交付します。
 交付実績は141保険者2億6,244万3千円で、前年度に比べて5,179万円の減となっています。
⑨ 健康マイレージ制度
 健康マイレージ制度に要する費用がある場合に交付します。
 交付実績は39保険者1,019万2千円で、前年度に比べて100万1千円の増となっています。
⑩ がん検診の実施
 がん検診の実施に当たって一定の要件を満たしている場合に交付します。
 交付実績は157保険者1億1,750万円で、前年度に比べて690万円の減となっています。
(5)保険者共通の評価指標(国の保険者努力支援制度に準じるもの)
 給付の適正化状況や収納率向上に関する取組の実施状況等、保険者共通の評価指標及び点数がある場合、次の事業に対して交付します。
① 給付の適正化状況
 レセプト点検の充実・強化に当たって、達成基準を満たし加点された点数に応じて交付します。
 交付実績は85保険者3億1,735万4千円で、前年度に比べて4万4千円の増となっています。
② 収納率向上に関する取組の実施状況
 保険料(税)の収納率や収納対策状況により、評価指標や達成基準を満たし加点された点数に応じて交付します。
 交付実績は157保険者5億3,558万円で、前年度に比べて2千円の増となっています。
③ 特定健診・特定保健指導の受診率・実施率、メタボリックシンドローム該当者及び予備群の減少率
 特定健診等の受診率やメタボリックシンドローム該当者及び予備群の減少率、個人への分かりやすい情報提供の実施において、達成基準を満たし加点された点数に応じて交付します。
 交付実績は123保険者4億5,623万5千円で、前年度に比べて3万7千円の減となっています。
④ 加入者の適正受診・適正服薬を促す取組の実施状況
 重複・多剤投与者に対する取組により、達成基準を満たし加点された点数に応じて交付します。
 交付実績は157保険者7,919万5千円で、前年度に比べて4万円の減となっています。
(6)その他特別の事情
 (1)から(5)までには該当しないが、次の事業の実施などにより、やむを得ないと認められる事情による財政負担増があった保険者に対して交付します。
① 災害等による一部負担金減免
 災害等により一部負担金の減免を行った場合に交付します。
 令和6年度の交付実績はありません。
② 災害等以外の一部負担金減免
 災害等以外の事由による一部負担金の減免を行った場合に交付します。
 交付実績は、4保険者106万円で、前年度に比べて40万円の減となっています。
③ 国保の都道府県単位化
 平成30年度の国保の都道府県単位化に要する費用がある場合に交付します。
 交付実績は、142保険者1億3,945万8千円で、前年度に比べて132万1千円の減となっています。
④ その他特別の事情
 ①から③以外のその他やむを得ないと認められる事情による財政負担増があった保険者に対して交付します。
 交付実績は、157保険者10億3,818万4千円で、前年度に比べて5億2,907万1千円の増となっています。

ー 国保随想 ー

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ー 会の動き ー

令和7年第4回理事会・第2回通常総会

(7月11日、28日書面表決)

令和6年度各会計決算などを可決

 令和7年第4回理事会を7月11日に開いたのに続き、第2回通常総会を書面表決で行い、令和6年度一般会計をはじめ各特別会計決算認定などを7月28日付けで原案通り可決した。
 可決された決算は一般会計と国保診療報酬審査支払など6特別会計を合わせた総額が歳入で2兆614億円、歳出で2兆607億円となり、歳入・歳出差引残額が7億591万円となった。
 保険者の共同体として業務の効率性と専門性を発揮し、保険者及び被保険者の双方への貢献に努め、地域の健康課題の分析や評価をはじめ、健康づくりや重症化予防など保険者の取組を積極的に支援する事業を行った。
 また、歳出については、システム開発経費や手数料を財源とする人件費の削減、会議出席旅費の減少により、支出を削減することができた。
 事業報告の中で、審査業務については、傾向審査やシステムチェックの精度向上など高度化・効率化に取り組み、多くの職員研修を実施し、審査事務能力の向上に努め、更なる医療費適正化の推進に取り組んだ。
 保健事業では「全世代型予防・健康づくり推進事業」を展開し、医療費及び介護給付費の適正化に資するため、保険者が実施する予防・健康づくり施策について、積極的な伴走型支援を行った。併せて、データヘルス計画の初年度に当たり、国保データベース(KDB)システムやその拡張システム「KDB Expander」による地域分析など根拠データの活用をより一層推進し、保険者における保健事業の企画・実施・評価等を積極的に支援した。
 統一保険料に向けた検討に関しては、「国民健康保険料(税)賦課支援事業」を実施し、市町村の要望に沿った保険料(税)の試算等を行い、適正な算定のための支援を行った。
 最後に事務局から、「国保総合システム」の開発について、厚生労働省、社会保険診療報酬支払基金、国保中央会の三者で策定した改革工程表に沿った第二段階において、今後は①国庫補助の最大限の確保、②保険者への支援機能の維持・向上、③保守運用経費の低減の3点を柱に、最新技術やAI活用の導入などを含めた基本方針の策定に向け、調整が進められている状況であり、この基本方針がまとまり次第、改めて保険者に報告すると説明した。
 


国民健康保険事務研究会
(7月31日開催)

国保の状況や自治体の課題について講演

 国民健康保険事務研究会が7月31日、国保会館で開かれ、厚生労働省保健局国民健康保険課長の唐木啓介氏が「国民健康保険制度の現状と今後」、北海道保健福祉部健康安全局国保医療課長の住友義昭氏が「令和12年度保険料水準の統一に向けて」と題し講演した。
 唐木氏はまず、2040年に向けた社会経済の変化と対応に触れ、団塊世代ジュニア世代が高齢者になり、高齢者人口がピークを迎えると同時に労働の担い手である生産人口の急減が見込まれることから、今後の社会保障の在り方をいままでの若者が高齢者を支える時代から、全世代で社会保障を構築する時代にすることが重要であるとした。また、今後の課題として、財政運営の安定化を図りつつ、保険料水準統一や医療費適正化等の取組を一層進めることや財政運営の都道府県単位化の趣旨に更なる深化を図っていきたいと述べた。
 住友氏は、保険料水準の統一に向けて、国における動きや保険者努力支援等の財政支援措置があることなどを説明し、北海道が目指す方向性として、制度改革の趣旨を踏まえ、加入者負担を公平化するため保険料水準の統一をめざして、道・市町村・国保連合会の3者が一体的に国保事業を運営し、保険料の平準化と事務の広域化を一体的に進めていくと述べた。
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事業部事業推進課

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