令和6年度 道内市町村の国民健康保険の財政状況について
北海道保健福祉部健康安全局国保医療課
1 決算の状況
道内市町村の国民健康保険の令和6年度決算収支は、収入総額が5,370億4,269万円(対前年度比2.8%減)、支出総額が5,333億9,574万円(対前年度比2.8%減)で、収支差引額は36億4,695万円(対前年度比5.8%減)の黒字となり、16年連続の黒字となっています。
主な収入は、保険料(税)が960億4,149万円(構成比17.9%、対前年度比1.0%減)、都道府県支出金が3,791億1,028万円(構成比70.6%、対前年度比3.4%減)、一般会計繰入金が533億2,305万円(構成比9.9%、対前年度比0.5%減)となっています。
一方、主な支出は、総務費が109億2,957万円(構成比2.0%、対前年度比6.3%増)、保険給付費が3,672億9,581万円(構成比68.9%、対前年度比3.6%減)、国民健康保険事業費納付金が1,463億6,157万円(構成比27.4%、対前年度比1.4%減)、保健事業費が48億605万円(構成比0.9%、対前年度比5.2%減)となっています。(第1表-1)
収支差引額の内訳をみると、一般分が51億7,586万円の黒字、介護分が5億1,760万円の赤字、後期高齢者支援分が10億1,131万円の赤字となっています。(第1表-2)

2 黒字保険者・赤字保険者の状況
道内市町村及び広域連合157保険者のうち、前年度に赤字保険者だった2保険者が黒字に転じたことで、道内全ての保険者が黒字となり、その黒字額合計は36億4,695万円となっています。
前年度と比較すると、黒字額は2億3,397万円の減少、赤字額は816万円の減少となり、収支総額は2億2,581万円の減少となっています。(第2表-1、2及び3)

3 財政健全化の取組み
このように、北海道の国民健康保険の財政状況は黒字が続いており、また、令和6年度においては赤字の保険者が無くなり、保険者が解消・削減すべき赤字と定義される一般会計からの決算補填等目的の法定外繰入を実施したのは12保険者、金額は2億7,553万円となっており、前年度から5保険者、1億9,258万円の減少となっていますが、依然として厳しい財政運営が続いているため、各保険者には、より一層の財政健全化に向けた最大限の経営努力が求められます。(第3表)
具体的には、収入に関しては、①保険料(税)の適正な賦課総額の確保、②収納率向上対策の強力な推進、③保険者努力支援制度における各評価指標について着実な加点となるような取組みの推進、支出に関しては、①特定健康診査等実施計画に沿った特定健診・特定保健指導の適正な実施、②レセプト点検事務体制の強化と点検内容の充実、③医療費分析に基づいた効果的な保健事業の実施、④適正受診のための被保険者教育指導の充実・強化、などについて、これまで以上の取組みが求められます。
なお、これらの取組みは、国民健康保険の担当部署が、関係部署と共通認識を持ち、十分な連携のもと全庁体制で展開していくことが重要です。
また、一般会計から決算補填等目的の法定外繰入を行っている保険者や繰上充用金が増加している保険者にあっては、赤字の解消・削減に向けた基本方針や具体的な取組内容を定め、それを着実に実行していくことが不可欠です。
4 おわりに
今後においても、被保険者数の減少に伴う保険料(税)収入の減少や高齢化の進行に伴う医療費の自然増が見込まれるなど、国民健康保険事業運営は厳しい状況となることが予想されます。
各保険者におかれましては、今後なお一層、収入・支出の両面において各種取組みを推進し、国民健康保険事業の運営の安定化に努めていただきますようお願いします。
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