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北海道の国保 令和8年(2026年)5月号

ー 時流 ー

子育て支援に必要な考え方

北海道大学名誉教授 前沢政次 

 地域包括ケアに保健医療福祉介護に加えて「子育て支援」を含めている地方自治体も増加している。その内容についてある自治体スタッフに尋ねてみると、「残念ながら、子育てのサポートではなく、虐待対応に追われています」との答えであった。
 虐待とは子に対する親からの虐待である。
 なぜ、それほどまでに子への虐待が多いのであろう。
 一般に貧困や経済的な困窮が、親のストレスやイライラ、不機嫌を増幅させ、子どもへの虐待リスクを高める要因となる。特に生活費や育児に関する不安が強い場合、子どもに対する感情のコントロールが難しくなる。また、核家族化や地域コミュニティの希薄化により、親が支援を受けられない孤立した家庭では、問題解決の手段が限られ、虐待に至る可能性が高まる。 
 親自身の精神疾患(うつ病、発達障害、人格障害など)や感情・対人関係の未熟さは、子どもへの虐待リスクを増加させる。過去に虐待を受けた経験がある親は、自分の感情や欲求を抑圧して育ったため、子どもに対して過剰な期待や支配的な態度を取りやすく、虐待行動につながることがある。 
 近年ようやく一部の有識者や行政でACE(Adverse Childhood Experiences)の問題が取り上げられるようになった。米国では1990年代から研究が進められてきた。日本語では「逆境的小児期体験」や「子ども期の逆境体験と訳されている。
 ACEは次の十項目でスコア化されている。①身体的虐待、②心理的虐待、③性的虐待、④身体的ネグレクト(十分な食事が与えられないなど)、⑤心理的ネグレクト(安心させ、守ってくれるおとながいない)、⑥親との別離(親の別居や離婚など)、⑦近親者間暴力、⑧家族のアルコール・薬物乱用、⑨家族の精神疾患・自殺、⑩家族の服役。
 米国ではすでに2万人弱を対象に研究がなされ、スコアが高くなるほど次のような疾患が起こりやすく、また不健康を招きやすい行動をとるようになっていた。糖尿病、慢性肺疾患、脳卒中、がん、虚血性心疾患、自殺未遂、2週間以上の抑うつ気分、50人以上の性的パートナー、薬物注射、アルコール依存。
 負の連鎖ともいえるこれらの問題を減らしたり、未然に防いでいく方法はあるのであろうか。子育て支援が虐待対応になってしまわないようにするには、どのような方法でアプローチしていかなければならないのだろうか。
 わが国では実態調査は困難であろう。親や親になる人への啓発活動、家庭訪問、子ども食堂の充実、食育の推進などであろうか。その前に、引きこもり、未婚問題も大きく立ちはだかる。まずは、子育て支援担当者を支援する取り組みから始めてみたい。
(参考図書:三谷はるよ『ACEサバイバーー子ども期の逆境に苦しむ人々』筑摩書房 2023年)

ー 北海道内市町村保健師合同就職説明会 ー

ー レオおばさんはレオナルド ー

「誰でも安全に、確実に効かせられる!
ボール体操

福岡永告子 FUKUOKA Etsuko(文) 伊藤優香 ITO Yuka(モデル)  

ボールを使って腹筋・内もも・太もも前後の筋肉を鍛える、自宅でもできるエクササイズをご紹介します。

今回のボール体操の特徴

1. ねらった筋肉に確実に効かせられる
 腹筋、内もも(内転筋)、太もも前(大腿四頭筋)、太もも裏(ハムストリング)といった、姿勢や脚のラインに直結する筋肉にピンポイントで効くプログラムになっています。
 ボールを挟むことで「どこに力を入れればよいか」が自然と分かるため、効かせたい筋肉をしっかりトレーニングできます。
2. 負荷が強すぎず、毎日でも続けやすい
 どの種目も「8回×2〜3セット」「20秒×4回」と、短時間で終わるように構成しています。 筋トレが苦手な人でも「これならできる」と思える量なので、継続しやすいプログラムといえます。
3. 姿勢改善・脚やせ・腰痛予防に直結する筋肉が鍛えられる
今回の種目はすべて、「普段使われにくく弱りやすい筋肉」をターゲットにしています。
 ・内もも → 骨盤の安定・脚やせ
 ・太もも裏 → 反り腰改善・腰痛予防
 ・腹筋 → 姿勢の土台
 ・太もも前 → 立ち上がり・歩行の安定 
目的に対して"必要な筋肉"だけを効率よく鍛えられます。





 
4. ケガのリスクが低い
 ボールを使うことで「関節に負担がかかりにくい」「動きが小さく安全」「力を入れる方向が分かりやすい」といった利点があります。 特に膝や腰に不安がある人でも安心して取り組めます。
 ボール体操は、「正しく効かせたい」「安全に続けたい」「姿勢や脚を整えたい」という人にとって、非常に理にかなったトレーニングです。



 

目的別ボール体操

1. 姿勢改善(猫背・反り腰の補正)  おすすめ頻度:週3〜4回
姿勢改善には、腹筋・内もも・太もも裏(ハムストリング)の強化が特に重要です。
効果が高い運動
 ・腹筋のボール体操 → 骨盤を安定させ、猫背・反り腰の改善に直結
 ・内もものボール体操 → 骨盤の左右ブレを抑え、姿勢が整いやすくなる
 ・太もも裏(ハムストリング)体操 → 骨盤の前傾を抑え、腰が反りにくくなる
2. 脚やせ(太もも前張り・内ももたるみ改善) おすすめ頻度:週4〜5回(短時間でOK)
脚やせのポイントは、太もも前の使いすぎを減らし、内ももと裏側を使えるようにすることです。
 効果が高い運動
 ・内もものボール体操 → 内ももが引き締まり、脚のラインがまっすぐに
 ・太もも裏(ハムストリング)体操 → 太もも前の張りを軽減
 ・太もも前と裏の連動体操 → 前後のバランスが整い、脚全体が細く見える
3. 腰痛予防(反り腰・骨盤の不安定さの改善) おすすめ頻度:週3回+軽い日常ケア
腰痛予防には、腹筋と太もも裏の強化が特に重要です。
 効果が高い運動
 ・腹筋のボール体操 → 体幹が安定し、腰への負担が減る
 ・太もも裏(ハムストリング)体操 → 骨盤の前傾を抑え、反り腰を改善
 ・内もものボール体操 → 骨盤の左右の安定性が増し、腰の負担が軽減




 
4. 下半身の筋力アップ(全体的に強くしたい)おすすめ頻度:週2〜3回
バランスよく鍛えるなら、全種目が有効です。
 特に効果が高い運動
 ・太もも前の体操 → 階段、立ち上がり動作が楽になる
 ・太もも前と裏の連動体操 → 日常動作の安定性が向上
 ・腹筋、内もも、太もも裏 → 下半身の土台が強くなる
ボール体操は負荷が強すぎない分、コツコツ積み重ねるほど体が変わるタイプの運動です。 無理なく続けていきましょう



 

ボール体操

ボール体操①
https://youtu.be/V4Zk_KzB7ug

これまでの動画
メンバーページパスワードLeo1989119」
https://k2-wellness.net/
 

今月のフィットネストーク 
GWは贅沢フレンチで!!

 ゴールデンウィークに「何かおいしいものを食べよう!」「どうせなら今まで行ったことのないお店にしよう!」という話になり、スタッフと行く前に一度下見に行きました。最近できたホテルや新しいビル内のレストランなどを、あてもなくぐるぐると歩き回りました。
 「やっぱりイタリアンだよね!」ということで、札幌駅近くの新しいホテルに併設されたレストランに決め、ネットで予約をしました。GW真っ只中、スタッフ数名と待ち合わせて受付に行くと、「お客様の予約はありません」と言われ、真っ青に。「ホテル10階のレストランではないですか?」と、確認するとどうやらそちらに間違えて予約してしまったようです。
 急いでホテルに向かい、入口前で「この格好で大丈夫? ドレスコードあるかも…」と不安になりましたが、「ぎりぎり大丈夫だよね」と入店。想像をはるかに超える室内とロケーション、そして素晴らしいフレンチのコース料理。しかもワイン飲み放題。なかでも一番感激したのは、ホテルスタッフの洗練されたサービスでした。世界が少しだけ豊かになったような気がしました。
 忙しさに追われる日々の中で、「美味しかった」「ぜいたくな時間だった」と感じる瞬間を持てたことで、心に余裕が生まれたように思います。間違えてもOKな思い出深いGWでした。

ー 令和7年度レセプト点検調査事務実施結果について ー
北海道保健福祉部健康安全局国保医療課

1 概  況

 北海道の国民健康保険は、被保険者の急速な高齢化に伴う医療費の増加に加え、物価上昇に伴う家計負担の増などにより、保険料(税)の確保が懸念されるなど、保険者の事業運営は益々厳しい状況に置かれていることから、保険者機能強化による医療費の適正化が強く求められているところです。
 こうしたことから、北海道では各保険者の医療費適正化対策への支援を目的として、レセプト点検調査事務を実施してきたところであり、令和元年度より北海道全体での点検水準の底上げと平準化を進め、財政運営の責任主体として保険給付の適正化を図るとともに保険者の事務負担の軽減の観点から、レセプト二次点検(全部委託・併用委託)を国保連合会に委託しております。
 令和7年度は、道内157保険者中28保険者(4市22町2村)を対象にレセプト点検を実施しました。(表1)
 国民健康保険分についての実施結果は前年度と比較し、保険者数で8減(36市町村→28市町村)、対象レセプト件数で5,900件減(38,200件→32,300件)、疑義レセプト抽出件数では147件減(658件→511件)となっています。
 本年度のレセプト点検の実施時においては、過去の申し出結果の誤りや見逃しレセプトの誤りを中心に助言を行ったところです。
   表1 点検事務実施状況

2 助言内容

(1)各保険者にとって、限られた期間と人員で、レセプト点検事項の全項目について点検を行うことは容易なことではなく、これを効率的・効果的に実施するため、次の事項について重点的に助言を行いました。
ア レセプトと診療報酬点数表及び薬効・薬価リストに基づく算出点数の適否・照合調査の方法
イ 診療報酬レセプトと調剤報酬レセプトとの突合点検方法
ウ 縦覧点検(同一月分の患者、保険医療機関ごとの比較点検、連続した数カ月分の照合点検)の実施方法
(2)点検したレセプトの総件数32,300件の点検結果は、診療内容等において疑義として抽出したレセプトが511件、抽出率が1.6%でした。(表2)
(3)
抽出した疑義レセプト511件の点検調査方法別内訳は、診療報酬点数表等との照合調査によるものが81件、全件数の15.9%、縦覧点検(調剤報酬レセプトとの突合点検を含む。) によるものが430件、全件数の84.1%でした。
(4)疑義として抽出した保険者別のレセプト件数は合計で511件となっています。(表3)
(5)
 疑義として抽出した診療項目別のレセプト件数は、検査に関わる誤りが457件(全抽出件数の89.4%)と最も多く、次に投薬に関わる誤りが27件(同5.3%)、以下、画像診断、注射、処置、初診料、医学管理等、その他、在宅医療、手術麻酔の順となっています。( 表4)
   表2 点検調査方法別疑義レセプト抽出状況
            表3 保険者別疑義レセプト抽出状況
表4 診療行為別疑義レセプト抽出状況

3 おわりに

 令和7年度のレセプト点検の結果は以上のとおりですが、今後、被保険者の高齢化の更なる進行や医療技術の進歩に伴う最新の医療機器の導入、高額な医薬品の使用増等による医療費の増嵩が予測されることから、各保険者におかれては、引き続き、年度当初に実施計画書を策定のうえ、レセプト点検体制の充実強化、点検担当職員の資質向上に加え、点検調査にあたっての重点目標等を的確に設定し、点検効果額・効果率の向上に取り組むとともに、第三者行為求償等に係る給付発生原因調査(国保連合会提供のリスト等の活用)の円滑かつ確実な実施など、医療費適正化対策の推進について一層のご努力をお願いします。
ー こくほ随想 ー

随想の前にPDF(756.14 KB)

ー 令和7年度第三者行為求償事務の概況 ー
 第三者行為求償事務は、保険給付の適正化と国保財政の健全化を図るうえで極めて重要な役割を担っております。本会では第三者行為求償事務のより一層の効果を上げるため、国保総合システムを活用し、全保険者に向けてレセプト情報から作成した「第三者行為求償対象候補一覧表」を毎月提供しております。
 また、第三者行為求償事務は民法・道路交通法など、専門的知識と経験が要求され、その対応には難しい面があることから、本会では求償事務専門員による損害保険会社や加害者等に対する交渉(過失割合等)、長期化する求償事務の管理などを行い、保険者事務の大幅な負担軽減に向けて、効率的かつ効果的な給付の適正化を目指しております。
 更に、令和4年6月からは、負傷原因照会、傷病届勧奨及びレセプトの私病分離に係る事務においても受託の範囲を拡大し、令和8年4月1日現在は148保険者から委託を受け、より積極的に保険者支援を進めているところです。
 なお、委託手数料は、負傷原因照会、傷病届勧奨及びレセプトの私病分離に係る事務及び自動車事故にかかる自動車賠償責任保険・任意自動車保険加入、自転車事故にかかる個人賠償責任保険加入に伴う事案については無償としており、その他の事案は本会が収納した損害賠償金の5%としております。
 本会における保険者支援のほか、厚生労働省保険局国民健康保険課では、第三者行為求償事務の継続的な取り組み強化を図るため、保険者の抱える課題に対して、具体的な解決策等を助言することができる第三者行為求償事務アドバイザーを全国で6名委嘱しており、積極的な活用をするよう呼び掛けております。北海道においては、杉本真希子氏(北海道国民健康保険団体連合会事業部業務支援課第三者求償係求償事務専門員)が委嘱されておりますので相談が可能です。
 令和7年度における本会の第三者行為求償事務取扱状況は、下記の表のとおりです。
 委託受付件数は837件で、前年度と比較し国保は19件の減、介護は1件の減、後期高齢者医療は40件の増となり、損害保険会社などからの求償収納状況は809件、約5億9,135万円で、前年度より約8,469万円減少、交通事故の加害者直接請求及び交通事故以外の第三者行為にかかる損害賠償金の収納状況は、85件、1,265万円でした。
求償事務に関するご質問やご相談等は、
業務支援課第三者求償係までお寄せください。
電話  011-231-5237(業務支援課直通)

令和7年度 第三者行為求償事務取扱状況 (令和7年4月1日から令和8年3月31日)

 
※1 (1)及び(2)の委託保険者数については、国保・介護で重複する場合、1保険者とし、後期高齢者医療分を含む。
※2(1)~(4)の受付件数は各年度中に受託した件数である。  
※3(1)~(4)の請求・収納にかかる件数及び金額については、各年度以前に受託し、請求・収納に至ったものも含む。
※詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.hokkaido-kokuhoren.or.jp/hihokensha/daisansha/jiko.html
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事業部事業推進課

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