令和5年度 道内市町村の国民健康保険の財政状況について
北海道保健福祉部健康安全局国保医療課
1 決算の状況
道内市町村の国民健康保険の令和5年度決算収支は、収入総額が5,527億3,980万円(対前年度比0.3%減)、支出総額が5,488億6,630万円(対前年度比0.2%減)で、収支差引額は38億7,349万円(対前年度比13.7%減)の黒字となり、15年連続の黒字となっています。
主な収入は、保険料(税)が969億7,199万円(構成比17.5%、対前年度比1.2%減)、都道府県支出金は3,923億5,658万円(構成比71.0%、対前年度比0.6%減)、一般会計繰入金は530億5,339万円(構成比9.6%、対前年度比0.2%減)となっています。
一方、主な支出は、総務費が102億8,310万円(構成比1.9%、対前年度比7.2%減)、保険給付費が3,809億1,774万円(構成比69.4%、対前年度比0.3%減)、国民健康保険事業費納付金は1,484億7,338万円(構成比27.1%、対前年度比1.4%増)、保健事業費が50億6,694万円(構成比0.9%、対前年度比4.1%増)となっています。(第1表-1)
収支差引額の内訳をみると、一般分が55億6,959万円の黒字、退職分が1,939万円の赤字、介護分が3億8,292万円の赤字、後期高齢者支援分が12億9,379万円の赤字となっています。(第1表-2)

2 黒字保険者・赤字保険者の状況
令和4年度は道内全ての保険者が黒字でしたが、令和5年度は2保険者が赤字に転じた結果、前年度と比較し、赤字額は816万円の増加、黒字額は6億567万円の減少となり、収支総額は6億1,384万円の減少となっています。(第2表-1、2及び3)

3 財政健全化の取組み
このように、北海道の国民健康保険の財政状況は黒字が続いておりますが、令和5年度においては新たに赤字の保険者が増加したところであり、保険者が解消・削減すべき赤字と定義される一般会計からの決算補填等目的の法定外繰入を実施したのは17保険者、金額は4億6,811万円となっており、前年度から2保険者、5,802万円の増加と、依然として厳しい財政運営が続いているものといえます。(第3表)
このため、各保険者には、より一層の財政健全化に向けた最大限の経営努力が求められています。
具体的には、収入に関しては、①保険料(税)の適正な賦課総額の確保、②収納率向上対策の強力な推進、③保険者努力支援制度における各評価指標について着実な加点となるような取組みの推進、支出に関しては、①特定健康診査等実施計画に沿った特定健診・特定保健指導の適正な実施、②レセプト点検事務体制の強化と点検内容の充実、③医療費分析に基づいた効果的な保健事業の実施、④適正受診のための被保険者教育指導の充実・強化、などについて、これまで以上の取組みが求められます。
なお、これらの取組みは、国民健康保険の担当部署が、関係部署と共通認識を持ち、十分な連携のもと全庁体制で展開していくことが重要です。
また、一般会計から決算補填等目的の法定外繰入を行っている保険者や繰上充用金が増加している保険者にあっては、赤字の解消・削減に向けた基本方針や具体的な取組内容を定め、それを着実に実行していくことが不可欠です。

4 おわりに
今後においても、被保険者数の減少に伴う保険料(税)収入の減少や高齢化の進行に伴う医療費の自然増が見込まれるなど、国民健康保険事業運営は厳しい状況となることが予想されます。
各保険者におかれましては、今後なお一層、収入・支出の両面において各種取組みを推進し、国民健康保険事業の運営の安定化に努めていただきますようお願いします。
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